2011年11月6日日曜日

赤茶の絨毯に届いたミントの香りの葉っぱのメッセージ




クエッチもレインクロードも、ミラベルもチェリーも、
一晩で全ての葉を落としてしまう。

その代わり、
我が家の庭には赤茶色の絨毯が敷き詰められている。

通りでは、
惜しみなく、ポプラ、マロニエ、楡などが、その葉を天空に撒き散らしている。

車が通る度に、
黄、赤、茶、と賑やかなダンスが巻き起こる。

と、
一枚の葉が手元に届いたかの様に、
ポケットの携帯が震える。

庭に出て、
とびきり真っ赤な蔦の葉を拾う。
鮮やかで、形もくっきりとしていて、凝縮されている葉を。

と、
季節外れの新緑の芳しい香り。

その香りに誘われてか、
新たに携帯にメッセージ。

たくさんの色に包まれながら、
ミントティーをいれ、
赤茶の絨毯を踏みしめ、夏中のおしゃべりに聞き入ろう。

弱いながらも太陽の日差しが差し込み始める。。。



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2011年11月4日金曜日

今宵のYuvuzela亭のメニュー 2


陸上やらダンスやらの帰りなので、20時よりスタート

今宵のメニュー

アペリティフ
              コカライト
              レフ

前菜
              白胡麻と梅干ソースかけ冷奴          
              南瓜のビシソワーズ

メイン
              サーモンのディル風味マリネのタルタル仕立てイクラのせ
              黒胡麻玄米

デザート
              チョコたっぷりのカソナード風味バナナヨーグルト和え
             

食後は14歳になった長女バッタがウェーバーのカントリーダンスを披露。
楽しそうに自信に満ち溢れていて、音の粒がはじけている。

その後、明日早くにサッカーの試合がある息子バッタは早々に就寝。慌てて末娘バッタも寝ると、地下室からアルバムを持ってきて長女バッタが登場。にんまりと心行くまで見入っている。

本当に、とっても可愛い赤ちゃんだったよね。写真も沢山あるし、アルバムも2冊!

それにしても、まずいなぁ。毎回、産休の時にアルバムを作っていたので、末娘バッタの分のアルバムって、あっても、あんまり充実していないし、彼女一人の写真って、ないのよねぇ。まあ、まあ!今日は長女バッタの誕生日!ママも一緒に、あの頃の写真を見よう!


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14歳になる貴女に



貴女をこの手に抱いて、もう14年という歳月がたったことに、心底驚いている。

クリニックでも、看護婦さんから掃除のおばさんにまで、皆に大人気だった貴女。
どのお店に行っても、貴女と一緒だと声を掛けられ、世界が広がった。

いつもと同じ街にいるのに、貴女と一緒だと別の街にいるようで、世界が多面的になったように感じられた。

今でも覚えている。
雪が舞うかと思う程の凍てついた日。貴女を真っ白なマントに包み、ふっかりとした毛布をかけ、こんもりと乳母車に乗せ、毎日のお散歩コースを鼻を真っ赤にしながら、一時の自由な時間を楽しんでいた時。

公園はひっそりとしていて、黙り込んで寒そうに震えている遊具を通り抜け、細い道に入る。と、一本の長いその通りに、所謂ホームレスと思しき人が座り込んでいる。

どうしようか。

治安が悪い場所ではない。
それでも、生まれたばかりの赤子を連れ、初めて我が子を守る本能に心が燃え立つ。そして、異国の地にいる外国人の自分を強く感じる。

長い通りには横に逸れる道もなく、途方もなく続いているかに思えた。

ユーターンしようかとも思った。

それでも、何かが前に向かって進ませた。

乳母車と足音だけが通りに吸い込まれていく。

と、その通りに座っていた人が声を掛けてきた。

「赤ちゃんだね。おめでとう。この子が世界を照らしてくれるよ。幸多からんことを!」

なんてこと!
母親としての誇らしさ、幸せを体一杯に感じる。満面の笑み。感謝で言葉もでない。。。
そして、心細く思って、警戒心さえ抱いていた自分を恥じる。

陽射しが一斉に降り注いできた、そう、ヴィヴァルディの協奏曲が突然流れ出したかの様に。

貴女はママを守ってくれた。
貴女はママに多くのことを教えてくれた。気づかせてくれた。

貴女はそうやって、生まれたときから、既に貴女の人生を歩み始めていた。
その小さな手と小さな足で。

小さいけれど、太陽の灼熱のエネルギーを持って。

そう、貴女は、そんな秘めたエネルギーを抱いて生まれてきたのよ。

いつか飛翔していく、その日まで、ゆっくりと、着実に準備し、自分を磨きなさいね。


14歳、おめでとう。


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2011年11月3日木曜日

今宵のYuvuzela亭のメニュー



今宵のYuvuzela亭のメニュー

アペリティフ
コカライト
激辛トルティーヤチップス

アントレ
かぼちゃのスープ

メイン
子羊の香草焼き
トマトのオーブン焼き
皮付きポテト

デザート
              とろけるチョコたっぷりのバナナスプリット


食後に12歳になった息子バッタがVeraciniGigueSonata in D Minor)をママのリクエストで演奏。

バロックに相応しく、軽快で華やかに弾き上げる。このテンポの速さは今の彼にぴったりの曲。

その後、本人のリクエストで赤ちゃんの時のアルバムを一緒に見る。

心落ち着いて、昔の写真を笑いながら見ている自分に驚く。
本当にページはめくられたのだ、と、実感。
満足そうに、嬉しそうに、自分の幼い頃の写真に見入る息子バッタ。

そうだよ。
パパもママも、2つ上のお姉ちゃんも、みんな、とっても君の誕生を楽しみしていたし、君のことを大喜びで迎えたんだよ。

1歳の誕生日に、トロカデロ広場で記念写真。

ね。
今も、パパもママも、2つ上のお姉ちゃんも、2つ下の妹も、みんな、君のことが大好きで、とっても大切に思っているんだよ。

3匹のバッタとぎゅうぎゅう、押しくら饅頭状態でソファーに並んでアルバムを見る。

外では雨が静かに木々を濡らしている。。。


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12歳になる君に



今朝、まだベッドの中でまどろんでいる君の手を握ると、
熱くて、君の心をつかんだ気がしたよ。
握り返す力はぎっちりと。
いつの間にか、こんなに力が出るようになっていたんだね。
肩幅も大きくなってきたし、
足のサイズも、ママよりも大きくなってしまったね。

昨日は、今読んでいる本を紹介してくれたね。
500ページのギリシャ神話をベースにしたSFものだってね。
そうか。
君がママに本を紹介してくれるなんて。
これ程嬉しいことはないよ。

いつも話していることだけど、
君は予定よりも随分早く、ママのお腹から世界に出たんだよ。
日本のマミーは、予約していた航空券をキャンセルして、慌てて飛んできてくれたんだよ。

ママが、君のお姉さんの二つになるお誕生パーティーに、部屋中を風船で一杯にしようと沢山膨らませ、お友達を大勢呼んで、ケーキを作って、と張り切ったから、翌日の定期検診で、君が生まれたのかと、ずっと思ってきたけれど、今、そうじゃないな、と思ったよ。

君があんまり好奇心の塊で、早く世界の空気をお腹一杯に吸い込みたかったからだよね。

そう、君は、肺に空気を入れるよりも、お腹一杯に入れるタイプ。
ダイナミック。

今日は奇しくも、作家であり、活動家であり、政治家でもあったアンドレ マルローの生誕110年記念日。そのうち、君もその手にするだろう作品を書いている。偉人の伝記を読むと、時にその波乱万丈な人生に驚き、溜息をつくことがある。そうして、誰もが、荒波を掻い潜るような人生を送っていることに気がつく。

いいかい。
その熱い手で、掴み取るんだよ。幸せを。
幸せは、自分で掴み取って、自分でなるもの。
山の彼方にあるんじゃない。
じゃ、どこにある?

君の掌中にあるんだよ。

なんだ、この手の中?って?

手の中にある幸せを掴みとる?

そうだよ。

幸せになれ!

12歳、おめでとう。


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2011年11月2日水曜日

身勝手な読み方






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2011年11月1日火曜日

『くもの糸』のお釈迦様



僕は、どうして一つだけ良い事をしただけで、お釈迦様が犍陀多を地獄から救おうとしたのかが、分かりませんでした。犍陀多は多くの人を殺して、たくさんの悪事を働いた大どろぼうなのです。悪い心の持ち主の犍陀多が、一つだけ、しかも人間ではなく、くもを救った、ということだけで、お釈迦様は、これまでの悪事全てをなかったことにしようとお思いになったのでしょうか。

最終的には、犍陀多は自分だけが助かりたくて、くもの糸が切れることを恐れて、くもの糸に伝って上ってくる他の罪人達に降りるように言います。それで、くもの糸は切れてしまい、犍陀多は地獄から救われません。

でも、僕は、この場面も良く分かりません。

のぼってくる人々を足でけったり、突き落としたのなら、少しはわかりますが、犍陀多は、ただわめいただけです。地獄からはい上がれる、といった、あの場面なら、人間なら誰でも、悪人でなくとも、犍陀多のように、わめくのではないでしょうか。

お釈迦様は、犍陀多がどんな態度であれば、お救いになったのでしょうか。

人間を何人も殺したことと、くもを一回助けたことをはかりにかけて、地獄から救おうとお考えになったお釈迦様にとって、大切なこととは、何なのでしょうか。

僕は本当に分かりません。

極楽からは、地獄が見えます。蓮の池の下に見えるのです。地獄で苦しんでいる人々は、悪い心の持ち主で、それだけ悪いことをしたのかもしれません。それでも、苦しんでいる人々がいることを知りながら、何もしないでいる極楽とは、何なのでしょうか。

以上、息子バッタの感想文の抜粋(ママの赤ペン修正・加筆後)。子供達は、芥川の作品が大好きで、特に『くもの糸』がお好き。なぜなら、短いからであろう。ところが、さすが、芥川。奥が深い。息子は、この後、皆で仲良く、とか、友達がいれば悪事を働かず、地獄にいかずともすんだだろう、など、もっともらしいことを書いているが、お釈迦様への疑問は鋭いと思ってしまった。何事もなかったかのように、優雅な極楽にいらっしゃるお釈迦様が、実はとても冷たく、恐い方に思えてきてしまった。私も子供時代に読んだ作品だが、果たして、そこまで、あの当時感じただろうか?


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