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2023年10月4日水曜日

コンタクトレンズの効用

 





ひょんなことから週一で預かっている高校生君を喜ばせようと、今回はつくね丼を作ることにした。鶏のモモ肉を使うのだが、当然フランスではモモ肉のひき肉など手に入らない。需要がないからだから仕方のないことなのだが、先ずはモモ肉を手に入れることから始めようか。


そして、当然のことながら、フランスで通常手に入る鶏のモモ肉はしっかりとした骨がついている。バッタ達の学校行事で、何本もの焼き鳥を作ったことがあるので、骨を除く作業など、最早朝飯前となった今では怖いものなし。さっさと骨を除き、身だけをミンチにする。


今回は、つくねを作るので、作業はここでは終わらない。ふと思うところがあり、眼鏡を外して最近あまり使うことがなかったコンタクトレンズを付ける。そして、二年前に沢山買って未だ山積みのマスクも、きっちりとはめる。さあ、これで準備万端。


大きめの玉ねぎを3つ選び、皮を剥き、おろし金でごりごりごりと摺り始める。玉ねぎは、水分たっぷりで、とろとろとどんどんと摺り上がっていく。ぽってりとした摺った玉ねぎを、今度は晒しでぎゅっと搾り取り、ほぼ搾りかす状態にする。ここまでの作業で、奇跡的にも鼻がつんとすることも、涙が出ることも一切ない。


いや、これは奇跡でもなんでもなく、コンタクトレンズとマスクのおかげであることには間違いない。玉ねぎをスライスしただけでも、眼鏡の場合はごんごんと涙が出てしまうのだから、効果のほどは抜群である。


しかし、そうなると、いかにコンタクトレンズが眼球にとって不自然であり、やはり眼鏡にした方が、目にとってはいいのだろうな、と朧げに思ってしまう。


さあ、ここではそんなことを考えている暇はない。しっかりと絞った摺り下ろした玉ねぎを、鶏ひき肉に入れ、しっかりと手で混ぜ合わせる。卵をいれてぐちゃぐちゃし、酒、醤油、みりんを入れてぐちゃぐちゃする。コーンスターチも少々混ぜ合わせる。


ぽってりとしたところで、冷蔵庫に入れて少し休め、今度は沸々と煮え立った昆布だしのスープに、左手で丸取りしながら、ぱっぱっぱと入れていく。ほとほとほと、と丸い玉がのんびりと浮き上がってきたら、スープから掬い取って、水気を切って置く。


熱々のところを毒見をしてみると、ふんわりと、そしてまろやかで、美味しいことこの上ない。けれども、スープで茹で上がったつくね君は、まだ社会にもまれていずに白っぽくて頼りない。


これをフライパンに油なしで直に並べ、じっくりと焦げ目をつけ、香ばしさが立ち上ってきたところで、酒、砂糖、醤油、みりん、そして水を少々、フライパンに入れ、たれを絡めるように、つくね君をころころと転がす。たれが気持ち残っている程度で火を止めて、熱々のご飯を丼によそり、その上に焦げ茶色にふっくらと色目がついたつくね君を並べていく。


さあ、ご飯よ!


つくね丼の前で、高校生君の目が輝く。一口食べて、小さな声が漏れる。う、うまい。


へへへ。たっぷり食べてね。


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2023年9月28日木曜日

焼き立てのチーズスフレケーキ、忽然と消えるの巻

 





一週間ほどご長女のいるノルマンディーに出掛けていたお向かいの90歳になるマダムが、帰ってきたら丁度お庭の無花果が熟れていると、薔薇の花をあしらった小皿に幾つか盛って差し入れをしてくれた。


丁度庭の林檎でアップルケーキを焼いたところだったので、一切れお返しにお届けすることにした。無花果の粒は歯にはさまるから食べなくなったマダムだが、焼き林檎ならば大丈夫だろう。林檎の皮を剥いてはいないが、十分にフライパンで焼き色を付けてから、じっくりとオーブンで焼き上げたので、皮の存在を感じさせない仕上がりになっている。


あら、まあ、と円満の笑みで嬉しそうに受け取ったマダムだったが、アルミ箔をぱっととってケーキを見て、一瞬にして顔を曇らせてしまった。思い込みとは恐ろしいもので、「アップルケーキ」と伝えた筈だったのに、以前作って大好評を博した「チーズスフレケーキ」を期待していたらしい。


なんて純真なんだろう。そして、とても分かりやすい。


冷蔵庫に丁度クリームチーズがあったことを思い出し、翌日、例の割れないチーズケーキの焼き方を復習し、テレワークで自宅にいたことを良いことに、昼休みにぱぱぱっと焼き上げた。程よく冷めたところで、お皿に載せて写真を撮り、トンカの散歩に出掛ける時に、マダムに渡すことにした。


それから、ちょっとした仕事が舞い込んで、集中して作業をし、なんとかトンカが騒ぎ出す前に仕事を終え、トンカに夕食を与え、洗面所で手を洗って戻って来た瞬間、何か違和感を覚えた。何かがおかしい。


焼き立てのやわらかな甘い香りだけを残して、お皿からチーズスフレケーキが忽然と消えてしまっていた。お皿には、まだ温かさが残っていて、しっとりと湿り気があったが、それ以外は何もない。テーブルクロスに乱れもないし、椅子もきっちりとテーブルに収まっている。


え?


ぱっとトンカを見ると、舌をぺろぺろとしている。


え?君、夕食を食べたばかりだよね。その足で、勝手にデザートまで食べちゃったの?


おい、おい、おい!クリームチーズ200グラム、卵3個、砂糖60グラム、牛乳50㏄、バター30グラム、これ、みんなトンちゃんのお腹に入っちゃったの?


で、お味はどうだった?せめて、もうちょっと、味わって欲しかったなあ。


実は、準備していた焼き型に入りきれなかった分を、一人分程の量だがマグカップに入れて焼いていた。今回はマダムにはこれを差し上げよう。


その夜、すっかり満足したであろうトンカは、ぐずること一切せずに、お腹を見せてぐっすりと寝入っていた。まあ、時にはいいかな。一事が万事こんな調子なのだから、躾なんてちっともできていない。気持ちよさそうな寝息を立てるトンカに、ケーキが如何に美味しく焼けたかの答えを見た気がした。



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2023年9月23日土曜日

最高の賛辞






ひょんなことから、この9月から一年間、一週間に一回ではあるが、高校生を我が家に預かることになった。夕食を共にするわけだが、好き嫌いはないらしく、完食してはくれるが、美味しいからなのか、礼儀正しいからかなのかは、正直なところ分からない。と言うのも、おかわりのリクエストはなく、成長盛りの高校生なら、もう少し食べてもいいのではと、若干物足りなく思う程だからである。


以前、友人宅でご馳走になった時に、翌日のお弁当のおかずにと、ポテトサラダをお土産にいただいたことがあった。食べてみて、その繊細な味わいに思わず唸ってしまった。日本のおかずの代表格のポテトサラダではあるが、作り手によって味がこんなにも変わるものかと大いに感動したものだった。


そうか。ひとつ、このポテトサラダを作ってみようか。そう思ったら、リュックを背負ってジャガイモ、人参、玉ねぎ、胡瓜を買いに外に飛び出していた。


先ずはジャガイモと人参を良く洗って、ジャガイモは適当に切り分け、人参は大きめの塊のままで鍋に入れ、水を被る程度で、塩をぱらりと振り入れ茹で始める。玉ねぎはスライスにし、塩もみをして、辛味と苦味をしっかりと取り出し、水に晒しておく。胡瓜も、玉ねぎ程にはぎゅうぎゅうに揉まないが、塩もみをしておく。


ジャガイモの茹で上がりと同時に、人参も取り出し、ジャガイモを鍋に戻して粉吹きを作る要領で水気を飛ばし、熱いうちに若干の砂糖、お酢を振って下味をつける。人参は、好みの薄さに切り、玉ねぎと胡瓜は水洗いをして塩気を除き、十分に水気を切っておく。


ジャガイモはちょっと塊が残っている程度につぶし、マヨネーズ、お醤油一たれ、マスタードを入れて味付けをし、そこに玉ねぎ、人参、胡瓜を入れて混ぜ、ジャガイモを茹でたお湯で別途作っておいた茹で卵を手で細かく割り入れ、ふんわりと混ぜて、完成!


恐らく、生涯で初めて作ったポテトサラダ。しっかりとした歯応えがありながらも、ちゃんと茹で上がっている人参、しゃきしゃきの食感の玉ねぎと爽やかな緑の風を運んでくれる胡瓜、控えめながら、やわらかな優しさをもたらす、隠し味的存在の卵、そして、時々見え隠れする皮が元気な大地を思わせるジャガイモ。悪くない、ちっとも悪くない!


その晩、朝8時から授業が開始し、17時までノンストップでみっちりのスケジュールに加え、夕方の課外授業を終えてへとへとに帰って来た高校生君。夕食のメニューは、胡瓜のサーモン巻き、熱々のご飯に豚の細切れと糸コンの煮物、そして、ポテトサラダ。


お箸で器用にポテトサラダを取り、口にした途端、「Ah, c’est bon.」うっ、美味しい、声が漏れた。


やったね。これ程の賛辞はあるまい。




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2023年8月9日水曜日

口どけ甘やかな夏の宝石箱

 





先日、餡玉を入れた水饅頭なるものを作ってみたのだが、ゼリーがいかにせん堅過ぎ。細切りにして、葛切りのように食する上には適する硬さになってしまった。敗因はアガーの分量。ついつい、日本のレシピを検索してしまったのだが、どれも「アガー」という名称で記載されており、フランスで手に入る「アガ アガー」とは違うのかしらと訝りはしたものの、商品名の違いだろう程度に思ってしまっていた。原料は寒天と一緒の海藻ぐらいの知識しか有していなかったし、それでよいと思っていた。


ゼラチンにしろ、寒天にしろ、何を作りたいかで分量はそれぞれに違う。ババロアなのか、トコロテンなのか、ジュレなのか。レシピを忠実に守らないことには、似ても似つかぬものになってしまう。


当たり前のことなのだが、そこが落とし穴。




さてさて、今回は、水饅頭といえど、いわばぷるるんとした、口にとろける仕上がりが欲しいのだから、「アガ アガー」使った似たようなレシピを探してみた。するとどうだろう。0.2%の濃度で、ゆるいながらも型から外せる程の硬さに固まるとあるではないか。2グラムで1ℓ!おっと!


リベンジもとい、再挑戦。


餡子を作っている余裕はないので、ここはぷっつりと粒が大きいマスカット、とイメージを膨らませスーパーに行くも、イタリアの粒が細長い葡萄しかおいていない。まあ、取り敢えずは良しとしよう。丁寧に皮を剥き、種を出したいところだが、実が潰れてしまいそうなので断念。ゼリーに入れる際に冷たい方が良かろうと、冷凍にしておく。


型は、この際サランラップで作ってみたらどうだろうか。ついつい、いつもの悪い癖が出て、色々とアレンジをしてみたくなる。しかし、フランスのサランラップの能力を過大評価してしまったと、これは後にしまったと反省することになる。


しかし、まあ、どうでしょう。結果オーライ、ではあるまいか。つるりと型から外れ、お皿に涼し気にのり、透明できらきらとして、中心にぷっつりと葡萄の粒が隠れている様子に、大いに満足。


銘打って、口どけ甘やかな夏の宝石箱。謹んで献上申し上げまする。





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2023年8月1日火曜日

瞬発力と跳躍力の王者






先日のこと。週末に帰って来た息子バッタにご馳走をと

① 桂剥きの胡瓜でサーモンの砧巻き

② 剥き海老のサラダ

③ 茄子の煮浸し

④ オリーブオイルでからりと揚げた海老のお頭(カイエンヌペッパーたっぷりのピリ辛)

⑤ 芳醇な香りの庭の黄金の粒、ミラベルの実

を食卓に並べ、「ご飯よ!」と軽快に二階にいる息子バッタに声を掛けて、お味噌汁をよそおうとした一瞬のうちに、一皿忽然と消えてしまった。


椅子はきちんとテーブルの下に収まっていたし、一体、どうやって?それも謎ながら、消えた一品とは。


お分かりになりますか?私は、正直、驚きました。一番アクセスが良かったのかしら。



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2023年7月23日日曜日

涼風会席






トンカをこよなく愛してくれる犬の師匠である友人が、スライサーを安く手に入れたので、お試しということで豚肉の薄切りを差し入れしてくれたことがあった。丁度息子バッタが帰って来ていた週末だったので、早速生姜焼きにして有難くいただいた。


フランスでは薄切り肉は簡単には手に入らないので、我が家でしゃぶしゃぶやすき焼きをしたことはなかったが、これは楽しめるのではないかしら、と友人を誘ってみたところ大いに乗り気になってくれた。そこで、共通の友人でもある、ご近所のマスターを誘って、3人で鍋を囲むことになった。


しゃぶしゃぶ鍋などないが、フォンデュ鍋ならあると思っていたが、さすがご近所のマスター、土鍋もコンロもあるので持参してくれるというではないか。一気に盛り上がったものの、この暑さ。鍋で暑気払いとも言えなくはないが、今回は冷しゃぶとして、寒くなった秋にも、改めてしゃぶしゃぶ鍋にしようかと提案してみる。


ところが。友人二人とも、材料さえ揃えば他にすることがない鍋の魅力断ち難し、とのこと。しかも、唐辛子たっぷりのキムチ鍋にしよう、などと恐ろしいことを言い出す始末。よっしゃ。しゃぶしゃぶ決行で結構。


果たして、ご近所のマスターが土鍋とコンロ担当、犬の師匠が食材担当、不肖私めが鍋のスープ担当となった。豆乳鍋にしようと、色々と楽しく検索。最終的には胡麻豆乳鍋とし、唐辛子ペーストを薬味にして、辛味が好きな友人たちのリクエストに応えることにした。


【胡麻豆乳鍋の出汁作り】

たっぷりの水に昆布を一晩漬けておき、うまみを引き出す。せっかくなので、ゆっくりと煮て、沸騰寸前で昆布を取り出しておく。

・摺り胡麻 大匙4(今回は我が家にあった黒胡麻使用)

・練り胡麻 大匙1

・キビ砂糖 大匙3

・自家製味噌 大匙1.5

・塩 小匙1


以上を練り合わせ、昆布出汁に溶かし込む。溶け込んだことろで、昆布出汁の半分の量の豆乳、醤油(大匙3)、胡麻油(大匙1)を入れる。これで1.2リットル程度の出汁が完成。薬味として、マグレブのアリサ(唐辛子、ニンニクのペースト)を準備。


この日、犬の師匠が持ってきてくれた食材

・薄切り豚ロース(美しいピンク色)

・白菜、青梗菜、韮、エリンギ、エノキ、豆腐、葛切り、〆のお饂飩


土鍋がぐつぐつと頼もしい音を立て始めると、胡麻の香りが立ちあがり、アリサの刺激的な香りも手伝って、皆の顔は興奮に輝き出した。待ちきれずにピンク色の薄いお肉をしゃぶしゃぶっとし、口に入れてみると、暑さもふっとぶ程に美味。その後、三人ともおしゃべりに夢中になりつつも、箸を休めることなく、大騒ぎで大いに楽しんだことは言うまでもない。しかも口々にお腹がいっぱいと言いながらも、〆のお饂飩はちゃんとお腹に収まってしまった。


途中で、前回好評だった氷皿にて、今回はきゅうりの桂剥きで梅酢玉ねぎとサーモンを巻いた箸休めを提供。デザートには、粒餡で作った水ようかんを用意していたので、皆で勢いで食べてしまったが、恐らく水菓子あたりが良かったのでは。庭の枇杷があれば最高だったけれど。


こうして、名称は涼風会席なれど、実際は熱々の鍋料理。それでも、真夏の夜の夢ならぬ、真夏の夜の宴。最高!また是非、皆で集まろうと笑顔で日付が変わる頃に解散。暑くても、皆で囲む鍋、おすすめです。



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2023年7月14日金曜日

冷製3点 箸休め

 






近所の友人から、プチ女子会に誘われる。仕事で忙しければ手ぶらでどうぞ、とのことだったが、せっかくだから何かを持って行こうと思案。三日後というショートノーティスなので、恐らく誰かの代打。であれば、ちょっと手抜きでも許してもらえようか。


猛暑が続いていたので、ここは冷製の箸休めなど、どうかしら。ちょうど自家製の松の葉で作った清涼飲料が、飲み頃に仕上がっているので、きりりと冷えた白ワイン1本も携えて行こう。


先ずは、サーモンの胡瓜巻き。

玉ねぎはスライスにして、梅酢に漬けておく。きゅうりは薄く縦長にスライス。そこに、玉ねぎを並べ、サーモンを置き、しっかりと巻き上げる。


二点目は、ズッキーニのカナペ。

ズッキーニは太目の輪切りにし。オリーブオイルで両面に薄っすらと焦げ目がつく程度に焼き上げる。冷えてから、クリームチーズを載せ、一つはイクラ、一つはプチトマト、そしてシブレットやコリアンダーで飾りつけ。


三点目は、海老とグレープフルーツの盛り合わせ。

グレープフルーツは実だけ切り出し、ウォッカとミントで風味付けをしておく。茹で海老は殻を剥いておく。


さあ、ここまでなら、簡単、簡単。一ひねりが欲しいところよね、そう思いながら、トンカと森で散歩していた時に、突然閃く。そうだわ!緑濃いシダの葉、紫蘇の花に似ている赤紫の花穂を失敬すると、背中のリュックにしまい込む。


うきうきしながら、家に戻り、大きなバットにたっぷりの水を入れ、シダの葉と花穂を浮かべ、冷凍庫に!願わくは、しっかりと凍っておくれよ。


さあ、さあ、お立ち合い、お立合い。どうかしら。ちょっと、盛り過ぎちゃったので、シダや花穂入りの氷のお皿が分かりにくいけれど、女友達との楽しい夕べに持っていく一皿としては、上出来なのでは、と自画自賛。ふっふっふ。





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2023年6月14日水曜日

割れない、ぷるるんとしたスフレチーズケーキ初挑戦

 





冷蔵庫の片隅に鎮座している生クリームの存在が、このところずっと気になっていた。いつ、何のために購入したのだろうか。封が切られていないので、取り敢えずは悪くはなっていまいが、これまで何度青カビちゃん発生で捨てただろうか。


生クリームを使ったケーキといえば、チーズケーキだろうか。この季節、ババロアも悪くはあるまい。そう思いながらネットでレシピを何気なく見ていたところ、「割れないチーズケーキの作り方」というものが目に留まった。ははあん。近所の友人、苔庵のマスターが言っていたことかしら。


割れないケーキを焼くために、どれだけのクリームチーズを買って、何度ケーキを焼いたか、そして、漸く黄金レシピと失敗しない方法にたどり着いたと言っていたことを思い出した。その時には、彼女が焼いてくれたチーズケーキの得も言われぬ美味しさに、うっとりとしていたので、彼女の努力や試行錯誤の体験談をそんなに身を入れて聞いてはいなかった。


正直なところ、お味が良ければ、表面が割れていようが、皺が入っていようが、たいして問題ではないように思っていた。ところが、作り主にとってはそうでもないようで、出てくる、出てくる。多くの方の試行錯誤談。そして。皆それぞれの、ちょっと違って、それぞれの工夫がなされたレシピ。それを無料で素早く、大量に目に触れることができるのだから、全く便利でありがたい世の中になったものではないか。


取り敢えずは、一つ試しに作ってみよう。そう思った時には、当初の冷蔵庫で鎮座している生クリームの存在など吹っ飛んでしまっていた。


銘打って、「割れない、ぷるるんとしたスフレチーズケーキ初挑戦」。


日本のレシピは、当然ながら日本で流通している材料、器具を利用したものなので、海外にいると一工夫が必要となる。かつ、ずぼらなので我が家にある材料、器具を出来るだけ有効活用しようと思ってしまう。


直径15センチの底の抜けるケーキの焼き型なぞ、ないものなあ。やむを得ず、耐熱と思われる陶器の器を利用することに。直径12センチ程度なので、生地が余ったら、これまた陶器の器に入れて焼くことにする。


材料

クリームチーズ 200グラム ← マスカルポーネ使用

無塩バター 30グラム

牛乳 50ml

卵 3個

小麦粉 10グラム

コーンスターチ 20グラム

砂糖 60グラム ← キビ砂糖使用


① ボールにチーズ、バター、牛乳を入れて、湯煎し溶かしながら撹拌。

② ↑卵黄3個分を入れ、更に撹拌。(卵白は冷蔵庫にて保管)

③ ↑篩った粉類を入れ、よく混ぜて生地を作り、濾し、冷蔵庫で30分寝かす。

④ その間にケーキの型を準備。クッキングシートで底、側面を覆うが、型にバターを塗ってシートが動かないように工夫するとともに、生地が入るシート部分もバターを塗っておく。

⑤ 卵白に砂糖を加え、メレンゲを作る。角がおじぎをする程度までしっかりと撹拌するが、角が完全に立つ手前で留める。

⑥ 3回に分けてメレンゲを冷蔵庫に冷やしていた生地にしっかりと混ぜる。

⑦ ケーキ型よりも大きめの器を用意し、2センチ程度まで40度程度のお湯を張り、生地を流し入れた型を入れる。

⑧ 200℃のオーブンで20分、オーブンを開けて熱気を出して110度にして、60分焼く。

⑨ 焼き上がったら、すぐに型から外し、冷ます。


さあ、どうかしら。ふふふ、なかなかどうして、意外にうまくいったのではないかしら。


お向かいの90歳になったマダムに、久しぶりにお持ちしようかしら。薔薇の花を添えて。





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2023年6月11日日曜日

手作り味噌

 





昨年暮れに作って、風呂敷に包んでベースメントに保管していた味噌の出来具合を確かめようと、思い切って封印を解くことに。さあさあ、お立合い、お立合い。


ガラス瓶なので、外側から様子を見ることが出来るが、どうやらいい塩梅に色付いてきているように思われる。蓋を開けてみると、思ったよりも表面が未だ固く、しっかりとしている。乾燥麹を使ったので、ひょっとしたら熟成に時間がかかっているのではないかと思われた。ちょっとヘラでこそげて、小皿に取り出してみる。ほんのちょっぴり味見をしてみると、なんと!まろやかで、やさしい味が口いっぱいに広がる。


せっかくなので煮干しでしっかりと出汁をとり、お味噌汁にしたところ、非常に奥行きのある味わいで、とにかくまろやか。旨みとは、この味のことか、と感動してしまう。


もう少し熟成させようと、瓶の蓋を締め、風呂敷を被せて、ベースメントに戻しておく。手作り味噌がこんなに美味しくできるなんて、思ってもいなかったので嬉しい驚き。真夏にきゅうりと一緒に、或いは、熱々のご飯に、はたまた、疲れた時の一服に、大いに楽しめそう。


ひっひっひ。笑いが止まらない。



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2023年6月10日土曜日

蓬団子ならぬイラクサ団子

 



日本で作った色鮮やかな蓬団子をフランスでも、との思いを抱えながら、トンカと散歩をしていた時に、元気良く育っているオーティ、すなわちイラクサに目がいった。もしかしたら、もしかすると、そう思って、いつだって携帯しているナイロン袋にオーティの葉を摘んで入れた。棘があるので、できるだけ棘に逆らわずに、そう思っても棘は容赦なく手を襲う。


オーティを採っている間は、トンカは何だか呆れた様子でこちらを見ている。もうちょっと待ってね、もうすぐだから。そう言ってやるのだが、分かっているのか、分かっていないのか。


家に帰って流水で洗い、たっぷりのお湯で茹でると、あれ不思議、あんなに痛い棘がちっともなくなってしまう。ほうれん草のように柔らかく、蓬の様に頑張って繊維を叩く必要もない。これを米粉と餅粉に混ぜて、団子を作ってみる。いけるんじゃないかしら。


さあさあ、お立合い、お立合い。ぐつぐつと茹で上がっている鍋に、ころん、ころんと入れてみる。どうだろう!蓬団子といっても遜色のない程の綺麗な色に仕上がっているではないか。


一つ口に入れてみる。うまい!


魔法をかけられて白鳥になった王子たちを救った、イラクサ。それで作ったイラクサ団子。なんだか元気になりそうだし、霊験あらたかではないか。よろしかったら、是非お試しあれ!



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2023年6月7日水曜日

笹団子ならぬ蓬団子

 






日本にて新緑まばゆい山道を散策していた時のこと。もう少し早い時期なら蕗の薹や土筆が楽しめたのにと思っていると、やわらかな蓬を発見。周りには熊笹が繁っているし、これは笹団子を作れとの自然界からの仰せに違いないとばかりに、蓬の葉をせっせと摘んだことがあった。一方熊笹といえば、葉自体はそこそこ大きいのだが、どこかが枯れていたり、欠けていて、団子を包むにはあまり適していないと思われ、その場では取らずじまいだった。


当初、笹の葉に包まれた俵型の餡子の入った草団子を作りたいと思っていたのだが、笹を別途探しに行かねばならなかったし、餡子も作っていなかったので、取り敢えずは蓬を入れた丸い団子を作ろうとなった。実はこれが大成功。


蓬はしっかりと茹でた後でも意外に硬い繊維があって、篩でへらで濾そうと試みたが、とんでもない、包丁で細かく叩く必要があった。それでも、粉と混ぜると、鶉の卵のように斑になってしまい、もう少し丁寧に包丁で叩くべきだったと後悔した。


しかし、驚くなかれ。なんと茹で上がった団子は、ちゃんと綺麗な緑になってくれるじゃあないか。更に、もっと驚いたことに、時間が経つにつれ、その緑の色の濃度が増すのであった。これが感動せずにいられれようか。そして、味も蓬のほのかな香りが、ぐっと増していくのだからたまらない。


団子も上新粉と餅粉の配分を変えることで、歯応えが変わることが楽しい。数日たって、固くなった団子を口に含んで、飴のように楽しむのも一興。こうして、日本ですっかりと蓬団子の虜になってしまった私が、フランスに戻って、バッタ達に作ってあげたいと思わぬはずがないではないか!さて、フランスでの試みは次回のお楽しみ。



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2023年4月2日日曜日

花より団子のお花見会

 




いつもなら大地ではクロッカス、水仙、ヒアシンス、チューリップの順で咲き始め、次第に連翹が黄金に輝き出すと、樹木の花芽がぷっくらとし出して、さくらんぼ、ミラベル、クエッチがそれぞれに純白の花を咲かせるのだが、ここにきて駆け足で暖かくなったものだから、一斉にすべてが咲き誇っている。


花が散ってしまう前にと、慌ててトンカの友人師匠と連絡し合い、我が家の庭でお花見をすることにした。あいにく我が家はトンカと私だけだったが、彼女の家族は大型プードルとスピッツを飼っていて、バッタ達よりは二、三年年下のお子さん二人がいる。皆さんお揃いでどうぞと誘ったのだが、当日旦那さんは出張で不在、そして恐らく子供達は遠慮すると思うわ、とのことだった。


天気予報はやっぱり当てにならず、良い日を選んだはずなのに当日は肌寒く、とてもではないが外でピクニックをするのは厳しい天候となってしまった。それでも、お花見決行で結構よね、と確認し合った。せっかくだけど、家の中で食べましょうよ、と。食事会は人数が大勢いた方が楽しいと相場が決まっている。ご近所の散歩仲間に声を掛け、彼女がデザートを作って持ってきてくれることになっていた。


「本当に皆でお邪魔していいのかしら。」


友人師匠からそんなメッセージが届いた。勿論よ、嬉しいわ!と返事をしながら、「皆」とは、子供たちのことなのか、犬君たちのことなのか、と疑問に思った。が、その時はその時。茶巾寿司を作ろうと準備をしていたし、海老の殻でとった出汁はたっぷり出来ていたし、子供達が来てくれればトンカも大喜びする。


果たして。トンカが興奮し出したので玄関に出てみると、おお、大型プードル君、ちびっこスピッツ君を引き連れ、お子さんたちも一緒に、友人一家がお揃いでやって来てくれた。「息子の友達も呼んじゃったのよ。いいよね。」というので、最初は犬君の友達かと勘違いをしてしまったが、高校生の友達のことであった。大笑い。勿論よ!




トンカは訓練をした甲斐なく、興奮して飛び回って皆に挨拶をしている。犬君たちは外で遊んでもらった方が落ち着くかもしれない、となったが、せっかくなのでと皆で外でさくらんぼの花を愛でることにした。ひとしきり遊びまわったり、おしゃべりをして、お腹もすいてきたし、と家に戻り、スープを温め直していると「あら!トンカが!」と、友人のお嬢さんが素っ頓狂な声を上げる。何事かとサロンに行けば、なんと、一つだけ格好が悪くできてしまった茶巾寿司をお皿に分けて置いておいたところ、それをぺろりと食べてしまった後だった。


皆大笑いをしているが、ちょっと、ちょっと、トン助よ。それはないでしょう。でもさあ、ねえ。美味しかった?寿司飯には、椎茸、人参、さやいんげん、海老が入っていたが、卵焼きはもちろんのこと、お米一粒も残さずに、食べてしまったのだから、美味しかったのだろう。もうちょっと味わって欲しかったけど、いや、そこじゃないよね。いやはや。


友人はお稲荷さん、細巻き、唐揚げをたくさん作って、お重に入れて持ってきてくれた。ジューシーなお稲荷さんは大好物。嗚呼、なんて幸せなのだろう。そして圧巻は散歩の友人のデザート。日本産のサツマイモをマルシェで見つけたとかで、サツマイモのシフォンケーキを焼いてきてくれたのだが、これが得も言われぬ美味しさ。まろやかで、軽くて、優しい味わいで、一口ごとに唸ってしまった。もう一つは、苺大福。可愛らしい赤い苺がまっしろな大福からのぞいていて、見て楽しみ、味わって楽しむ、素晴らしい出来。


花より団子とはよく言ったもので、おしゃべりと美味しいお食事に夢中になり、あっという間の楽しいひと時に。どうもありがとう!今度はもうちょっと太陽が出ていて、暖かい時に外でにぎやかにやろうね。


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2023年3月26日日曜日

ベトラーブ、ポワロ、アスパラのタルトレット

 




私が勝手に人生とお料理の師匠と崇めるFleur de selさんこと塩の華さんが、今年に入ってご自身のブログを頻繁にアップしてくれている。こんなに嬉しいことはない。どの記事も人生を豊かに過ごす上でのヒントが散りばめられているし、なにより出てくるお料理の数々が美しく、そして美味しそうなのである。


今回は、人参のタルトレットに心奪われてしまった。バッタ達が帰ってくる週末にも挑戦しようと思いながら、桂剥きにする程太い人参が手元にないので、最近はまっているベトラーブを使ってみたらどうかと考えるなど、既に頭は制作モードになっていた。


と、息子バッタから今から帰るとの電話が入る。その週末は長女バッタも末娘バッタも帰ってくる予定ではなかったので、トンカと森の散歩でもして過ごそうかと思っていたので、彼の久しぶりの帰還はことのほか嬉しいものだった。


なら、タルトレットを作ろうか。息子バッタはベトラーブは苦手だと思われ(少し前まで私自身も苦手だったのだが)、その代わりにポワロとアスパラを入れてみたらどうだろうと、色々とアイディアが浮かんでくる。


せっかくなので、山羊のチーズ、コンテ、グリエールとチーズの種類も変え、香辛料も変化を付けてみようか。


これが思った以上の出来栄えになり、大いに気を良くしてしまった。ベトラーブの鮮やかな赤が、こんがりと焼き上がったチーズに美しく映えているではないか!アスパラも、とてもジューシーで美味しそう。ポワロも縦にタルトレットに置くことで、とろけたチーズが立体的に楽しめる。


お料理は目で楽しみ、香りで楽しみ、味で楽しまないと。色彩、味、香り、演出にこだわったアントレ。さあ、いかがでしょう。


塩の華さん、素敵なレシピをご紹介くださり、ありがとうございました!


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2023年3月22日水曜日

基本に忠実であれ

 





会社の同僚の誕生日ということで、栗好きの彼女のためにと、私の大好きなマロンケーキをカップケーキ風に仕立てて焼き上げ、そこにミロワールを施しお洒落に艶を出して演出しようと思った。


ところが、当たり前のことだがカップケーキサイズにすることで、中身のしっとり感よりも周囲のぱさぱさ感が際立ってしまった。さらに、ミロワールを美しく仕上げるには温度が重要で、一度焼き上がったケーキを冷凍しておく必要があったと気が付いた時には後の祭り。なんだかチョコのお化けのような塊が出来上がってしまった。


翌日持っていくようにとケースに入れて、それごと冷蔵庫に保存していたが、当日、もう一度出来栄えを見て、持っていくことを断念した。違う。ミロワールのお洒落さが十分に発揮出来ていない。


そこで、今度は以前作ったチョコレートムースに、さすがに同じではつまらないので、ホワイトチョコレートで作るムースの二層立てにして、そこにミロワール施してみようと思い至った。125mlサイズのヨーグルトカップを準備して、先ずはホワイトチョコレートムースを作って入れ、その後でチョコレートムースを入れた。


ただ、ホワイトチョコレートのムースが、どうも想像していたものと違う気がした。ゼラチンを使うことに、違和感を覚えた。というのも、チョコレートムースの方にはゼラチンを使わないからで、これでは口当たりが全く違ってしまう。


しかし、そう気が付いた時には後の祭り。出来上がったものを味見してみると、それぞれに美味しいのだが、一緒に味わうと、全く合わない。チョコレートムースのレシピは、ダークチョコとミルクチョコで二層作るものであったし、ホワイトチョコレートのムースのレシピは、キャラメル味との二層で作るものだった。


プロはちゃんと味や食感を考えてレシピを作り上げている。だから、最初から応用編を勝手に手掛けてしまっては、失敗するのも当たり前のことだろう。


残念なことに、今回もチョコレートの塊の出来損ない君は、冷蔵庫に取り残されてしまうことになった。次回こそはレシピを忠実にたどることにはするが、暫くの間はもうお菓子作りはよいかな、と思っている。


かくして、同僚は今でも彼女の誕生日にお菓子を作って持っていこうとした私の気持ちを知る由もない。まあ、いずれ別の機会があるかな。


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2023年3月12日日曜日

妖怪小豆研ぎ再び降臨







最近、友人たちの間でちょっとした手作り餡ブームになっていて、粒餡を作りました、とか、今小豆を鍋に入れたところだけど、お砂糖はどんな割合で入れるのかしら、とか、写真入りメッセージが飛び交っている。お上品なこし餡より粒餡よ、という声があるかと思えば、サラダ用として販売している瓶入り煮豆をミキサーで練って、漉し餡を作る裏技を教えてくれる人もいる。


今回ちょっと驚いたこととして、こし餡を作る際に、仲間全員がミキサーを利用していること、水に晒す過程は省いていることだった。水に晒すと味が薄くなるとのことだったが、へえっと感心してしまった。今度味比べをしよう、と言ったら、すごく嫌がられてしまったので、本当のところは分からない。手間暇掛けずに、美味しい餡が出来るのであれば、それにこしたことはないではないか。


本格的和菓子は専門家に任せて、我が家ではちゃちゃちゃっと、なんちゃって和菓子を作って楽しむ、というのも一理あろう。一方で、本格的な和菓子を作ってみたいとの欲求を満たすことはできない。なんちゃって和菓子を作りたいのではなく、本格的な味を作りあげる過程を知り、その味にできるだけ近づきたい、と思うのだから仕方ない。


美味しい粒餡を作りたい、との思いがむくむくと湧いてきてしまった。丁度戸棚には小豆が袋の半分ぐらい残って眠っている。一袋500グラムだから、250グラム程度あるということか。


以前レシピを見比べて、これだ、と思った和菓子屋職人のレシピを改めてノートに書き写し、じっくりと読み直す。よし、これでいこう。


しゃき、しゃき、しゃき。小気味よい音がキッチンに響く。


小豆研ぎましょか、それとも、人取って食いましょか しゃき、しゃき、しゃき



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2023年3月8日水曜日

Yuvuzela亭オリジナル 南仏の夏を思う林檎のケーキ レシピ編







Yuvuzela亭オリジナル 南仏の夏を思う林檎のケーキ レシピ

  • 太陽を燦々に浴びた干しレーズン 150グラム
  • 放し飼い卵 3個
  • キビ砂糖 150グラム
  • 牛乳と生クリーム 100mlずつ
  • 植物油 80グラム
  • 小麦粉と糯米粉 190グラムずつ
  • ベーキングパウダー 10グラム
  • 林檎 2個から3個
  • キビ砂糖+シナモン 


実はYouTubeでフランス人のお兄さんが紹介していたレシピとは若干違う。お砂糖の量が180グラムだったし、小麦粉オンリーで糯米粉は使っていない。他に、ヨーグルト130グラムと牛乳70グラムの組み合わせとなっており、植物油は100グラムだった。


我が家の戸棚と冷蔵庫にある材料で作ったので、このような結果に。小麦粉も、ライムギが若干混じったものだった。米粉にしてしまったが、恐らくオーツ麦の方が良かったのかもしれないと後になって思う次第。ただ、重量感は出て、リッチな田舎っぽさが楽しめたとは思う。


ヨーグルトがなかったのが非常に残念ながら、生クリームを使ってしまいたかったし、全部ミルクにすると、軽さが出るかとも思ったが、次回の研究課題としておこう。植物油は、無臭のサラダ油はご法度にしているので、関門。BIOで買った胡麻油が、全く胡麻の風味がないと以前末娘バッタと言っていたことを思い出し、次回はBIOの胡麻油を使ってみることにしてみたい。


さて、作り方だが、非常にオーソドックスで特筆する点はないだろう。強いていうなら、型の作り方かしら。ちょっとした工夫が必要ながら、この辺は想像力を逞しくして、大いに楽しめる部分なので割愛。


180℃のオーブンで40分焼き上げる。そうそう、戻した干しレーズンには香り付けとしてリキュールを混ぜておいたこと、仕上げにお砂糖とシナモンをたっぷり振りかけてオーブンに入れたことを記しておこう。


シナモンと林檎の焼き上がる香りがオーブンから漏れ出し、キッチンを満たし、心豊かな空間が作りだされること請け合います。




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2023年3月7日火曜日

Yuvuzela亭オリジナル 南仏の夏を思う林檎のケーキ

 






好き勝手にクッカバラが囀っているだけのブログなので、クリックいただく回数とか、ランキングなど気にすることはないのだけれど、時々ブラックホールに向かって囀っている気がする時がある。交通安全強化月間の交通事故ゼロの日更新ではないが、常にクリック皆無の日が続いている。


それでも不思議なことに、その日のブログ閲覧数が200を超えることもある。国別データなど見てみると、へえ、こんな国から読んでくれているのかと感心してしまうのだが、正直なところどこまで正確なのか分からない。


タイトルがキャッチ―ではないのかもしれないと思ったりもする。それでも、タイトルはふっと天空から舞い降りてくるのだから、どうしようもない。文章を書き終わった時に降りてくることもあれば、書く前に降りてくることもある。今回は後者のケース。


レシピを検索することが多いからだろう。AIがちゃんと分かっていて、SNSの世界を泳いでいると、多くのレシピを紹介してくれる。寝しなに、こんなのありますけど、と紹介された動画の一つが、この「アップルケーキ」だった。


なんでも、フランス人の男性がイタリア人の友人から昔教わったもので、そのイタリア人の友人は田舎のおばあちゃんがいつも作ってくれたと言っていたという。聞かせるストーリーではないか。


こうなったら創作の世界に入り込んでみようか。


南仏の暑い日差しに、涼やかな木陰。からっとした青空。ハンモックでは子供達がふざけ合っていて、キッチンからはシナモンとバターの豊かな香りが流れており、お皿を片付ける音がする。庭のミラベルの木には黄金の粒が鈴なりになっていて、甘い香りを放ち、蜂たちがその周りを忙しそうに羽音を立てて飛び回っている。庭の奥の林檎の木には、小ぶりながらも真っ赤な林檎が幾つもなっていて、枝がしなだれる程。


ふふふ。この続き、どんどん書けそう。そして、新たなタイトルが舞い降りてきて、慌てて修正。


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