先週から突然夏を迎えたことで、
未だ今年に入って芝刈りをしていない裏庭は、
そんなに大きくはないはずなのに、
キッチンの窓から奥まで見渡すことが出来なくなっていた。
鳥たちの囀りを聞きながら、
さくらんぼが色づいていることを知る。
何の予定もない日曜日。
うってつけのガーデニングの日であり、
徹底的に掃除ができる日なのに、
それこそ、何もしない一日があっても悪くはあるまいと、
ついつい思ってしまう。
それでも朝早く陸上大会に出かける長女バッタを見送ると、
爽やかな朝の空気の効果なのか、
その足で裏小屋に芝刈り機を取りに行く。
案の定、腰の丈まで鬱蒼としている雑草は手強く、
何度も、何度もモーターの刃が雑草で動かなくなり、
いくつもの袋が刈り取られた草で膨らむ。
これまで何台の芝刈り機を購入したろうか。
いや、壊したであろうか。
汗で前が見えなくなり、
Tシャツがじっとりとしてくるが、
雑草が刈り取られた面積は増えない。
フランスは日曜の午後は芝刈り機を使ってはいけない、と
近所のマダムに言われたことを思い出す。
いやいや、午前中には片付こう。
そして、芝刈り機を押しつつ奥まで進んだところで、
ふっと甘い香り。
見上げると、淡いピンクの野薔薇。
惜しみなく、ふっくらと、そしてたわわに咲き誇り、
白の野薔薇もゴージャスに蕾をたくさん青空に向けている。
今年も、
何もしてあげていないのに、
これだけ見事な薔薇の花が、
裏庭の奥で、ひっそりと、
しかし絢爛に咲き誇っている。
刈り取られた黄緑色の草の絨毯の上に
ピンクの花びらが舞う。
また、芝刈り機を動かし始めると、
今度は、
Tシャツの端を薔薇の棘に取られる。
円満の微笑み。
一休み。
野薔薇のお茶会へのお招きを謹んでお受けしよう。
そっと、手袋を外す。。。
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皆様からのコメント楽しみにしています。
素敵なお茶会ですね。
返信削除こちらは朝から雨です。
それでも夏、夏、夏、って感じですね。
ウォッカの瓶に生けたのでしょうか・・・。
あかうなさん
返信削除コメントありがとうございます。あまりに見事なので、暫くはお庭でゴージャスに楽しませてもらおうと思っています。