なんだろうなと考えてみる
朝の暗闇を星明かり頼りに出社し、
最終バスも出てしまい、タクシーさえもない夜道を歩いて帰ることも少なくなく、
週末も片付けられなかった仕事を手にする。
実は報酬はこれまでが特殊な世界だったのか、今が厳しいのか、これまでの半分。
それでも、何故にそう仕事をするのか。
多分、満足感を得るためなのだと思う。
中途半端なままでは自分が納得しない。
更に言えば、幸せを感じ取るため、か。
見合った報酬は欲しいが、だからと手を抜くことはしたくない。
矜持。
そう、自分が手掛けている仕事として誇りを持って臨みたい。
そうじゃなかったら、生きてきた意味がない。
生きている価値がない。
こんな風に思えることって、ひょっとしたら幸せなことなのだろうと思う。だから、今に感謝している。
お目出度い人間、
それが、私。
夜汽車に揺られながら、ふっと頬を緩ませる。
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