一人で背中にバイオリンケースを背負って、
三日間のオーケストラの研修に参加した君。
1時間半、バスに乗って、電車を乗り換えて、たった一人で通った君。
ママ、やってみるね。
そう言って、朝早く、水とバナナとランチを持って、張り切って家の門を出たね。
今回は、お姉ちゃんもお兄ちゃんも、オーケストラの三日間の研修はシンドイと、
お休みすることを選んだのに。
最後の日に、ミニコンサートがあるという。
でもね、ママ。きっと歌を歌うだけだよ。
そんなことを言うので、なんだか、拍子外れ。
それでも、朝から夕方まで練習して、満員電車にもまれながら帰ってくる君を思って、
今日は皆で駆けつけたよ。
そうしたら、
驚かせてくれるじゃない。
第3バイオリンのシェフをしっかりと勤め、
時には、君が指揮を振る。
皆から好かれて、
声を掛けられている様子を見て、
グレーのTシャツをほっそりと着た姿が、
やけにしっかりとして見えて、
ママ、驚いたわよ。
アンコールの後、
また、君が指揮台に立つ。
その時、
指揮の先生が、君に、『お誕生日、おめでとう』って囁いたよね。
ママ、泣きそうになっちゃった。
最高のお誕生日のプレゼントになったね。
そうして、
その後で、皆で乾杯したときに、
サプライズの誕生ケーキが、蝋燭11本をゆらめかせながら
歌とともに会場に入ってきたよね。
仲間達に祝福されて、
こんな豪華な誕生会はないよ。
夜には、
お姉ちゃん、お兄ちゃんによる特製バナナスプリット。
たっぷりのクリームにとろけるチョコ、アーモンドスライス。
バナナとキーウィーとオレンジの色合いが美しかったね。
ママは、なあんにもしなかったけど、
こうやって、仲間達や、きょうだいに祝福される君を
とっても嬉しく思うし、誇りにも思うよ。
11歳、お誕生日おめでとう!
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