オレンジの外灯が
道路のあちこちでダイヤモンドの輝きを跳ね返している中、
滑らないように真っ白な塊に近づく。
霙から雪に変わったらしく、
雪の固まりの下は氷。
ガリガリと削る様はさながら夏のカキ氷。
幽玄とは何ぞや。
昨夜、長女バッタに質問され、
さて、解説しようとしたが、言葉足らず。
それを受けてか、
夜のうちにセッティングしてくれた如くの
今朝の世界。
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日本文化圏に住んでいないことで、バッタ達の日本語の語彙は、年齢や精神の成熟度に比して豊富ではありません。特に抽象的な表現や熟語の理解度が低く、習得度ときたら満足なものではありません。そんな中、新古今和歌集の特徴である幽玄、有心について、長女バッタが意味合いを聞いてきました。幽玄といえば、墨絵の世界であり、正に故郷の雪景色が頭を過ぎります。ただ、それを言葉にすることは、並大抵なことではなく、それこそ、新古今の歌を例に挙げてみるものの、そう、ピンとこないようでした。そうしたら、翌朝、全てが凍りついた音のない世界。オレンジの街灯が跳ね返って、たくさんの小さな煌きがまぶしく幻想的。あ、これこそ、幻想の世界ではないか、と。家に戻って、長女バッタに伝えればよかったと、今になって思っています。天上界からの彼女への贈り物。いや、ひょっとしたら、言葉足らずの私への贈り物でしょうか。
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