日々の出来事を時に楽しく、時に真剣に、大いに心ゆくまで語ることで、自分の時間を生きていることを実感していきたい、そんな風に思っています。そんなクッカバラの囀りを、時々皆さんのお耳にもお届けし、思いを共感、共有できたら、などと夢見たいなことを願っています。さて快い囀りと響くでしょうか、喧騒と響くでしょうか。。。
2013年3月13日水曜日
雪と梅
面白いように空から灰色の羽がどんどん舞い降りる。
これぐらいで驚いちゃうなんて。
そう思いつつも、みるみる外は真っ白に。
お昼の約束に遅れないようにと、
たっぷりと時間を見て出発。
目的地には早目に着くが、
駐車場を探して、そこから歩く間にしっかりと雪の洗礼を受ける。
久々に会う友人は、激務といいながらも優雅さと相手を包み込む笑顔で迎えてくれる。
社内の一部の人間のみの利用が許されるサロンに招かれる。
数年前までは同じオフィスの同僚。
話をすると、どうやら入社の年まで一緒。
多分、あれが最初で最後となるか、偶然の重なりでファーストクラスで出張した時に、一緒であった相手が彼女。
彼女と乾杯したNuits-Saint-Georgesは、
憧れのワインとなり、それ以来、特別なことがあると、
手にしてしまうボトルとなる。
相談に親身に乗ってくれ、
アイディアも出してくれ、
激務でなかなか友人たちと会う機会さえないと嘆き、
遠い中、この雪の中、会いに来てくれてありがとう、と感謝までされてしまう。
その間も、窓の外は、静かに、しかし絶えることなく雪が舞い降りている。
以前、馬鹿な質問をして、ろくな返事ももらえずに、先ずは彼女の書いたリサーチを読んで頂戴と言われたことが何回かある。
ちょっと恐い存在だった当時が懐かしい。
いつでも連絡してね、
返事は遅くなるかもしれないけれど。
優しくウィンク。
温かな励ましの言葉と、思いもかけずの、彼女の会社の新製品のプレゼントを抱えて、
雪がしきりに舞い降りてくる別世界に出る。
無事に帰り着くかな。
いや、道路はまだシャービック状態。
これなら大丈夫。
しかし、もう春だと思って芽を出していたチューリップや水仙たちは、
雪の中に埋もれても大丈夫なのか。
雪化粧されたいつもと同じ道は、
車の数も少なく、
道路側溝に積もる雪の白さが
新雪を強調している。
と、枝に見事に雪が舞い降りて、
まるで花満開の見事さ。
いや、
あれは。。。
改めて目を凝らす。
梅の花。
白い梅の花。
雪の降り頻る中も咲き誇る梅。
鮮やかな白さで、
今も心の中で咲き続けている。。。
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