日本には四季がある、と良く言われるが、フランスでは日照時間の変化の激しさで季節の移り変わりを感じると言えようか。もっと詩的な言い方はないものかと考えてみたが、今のところは名案が浮かばない。年間トータルにしてみたら、地球上どの緯度においても日照時間に変わりはない。緯度が高く、夏に白夜となるのであれば、そこの冬は太陽が全く出てこないと時期もあることになる。
フランスの場合は白夜こそないが、夏時間を採用していることからも、夜の11時まで日が暮れない日々ある。真冬には朝の8時になっても未だ暗いこともある。そして、日々、日の出と日の入りの時間が、あれよあれよと変わっていく。
ほぼ定刻にトンカと早朝散歩に出ているので、この変化が手に取るようにわかるのも面白い。このところ日中暖かいので、あちこちで雑草が随分と育って草原状態になっている。そよ風で葉先がきらめいて、波のように見えるのも、をかし。早朝は霜が降りて細い葉の周りが真っ白になり、それが朝の日差しを浴びてあっという間に緑濃くなり、葉先に小さな雫が宿るのも、をかし。
嗚呼、春よ。ようこそ!
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