嘘っ!
涙目で睨まれる。
ママ、やだぁっ!
慌てて彼女のお皿から、気になるブツを取り除くが、既に遅し。
息子バッタは「ただのゴマだよ。」と言い、末娘バッタは「今まで美味しいって食べていたじゃない。」とママを擁護する。
「だから嫌なのよ!嘘をつかれていたってことが。とにかく、好きじゃないの。」
長女バッタは相当な剣幕で怒っている。
そうか。そんなに好きじゃなかったのか。
ごめん、ごめん、と慌ててお皿を交換する。真っ白な炊き立てのご飯が湯気を立てている。
前の家のマダムから大きな籠に抱えきれない程のキーウィを頂いたが、さて、どうしようかと思っていた。長女バッタは以前、学校の給食で身体にいいからと皮ごと食べて口内が荒れてしまい、以来、毛嫌いしていた。ビタミンCの宝庫。幾ら身体にいいからと言って、毎日1個以上は食べられない。キーウィを使った料理レシピを見ても、あまりバラエティに富んでいない。せいぜいジャム。加熱すれば、長女バッタも嫌がらないかもしれない。
そこで、ミートボールを作って、そのトマトソースの隠し味として、キーウィを入れてみた。果実はゆっくりと溶け、ゴマの様な種が粒粒の旨さを醸し出しており、悪くないと思っていた。おいしそうな香りにつられてやってきたバッタ達。ご飯にたっぷりとかけて、大喜びをしていた矢先、長女バッタのソースに、溶けきれていないキーウィの果実の一片が残っていて、彼女に発見されてしまったというところ。
彼女の怒りも尤もなこと。
と、どうもさっきからくしゃみが止まらない。
鼻腔がむずむずするし、口内もいがらっぽい。アレルギー反応か。
キーウィの王様と長女バッタの二人から睨まれているようで落ち着かない。。。
猛反省。
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