2014年1月16日木曜日

フレッシュバニラビーンズ



郵便受けに大きめサイズの茶封筒が入っている。
『フレッシュバニラビーンズ在中』。
なんだか、きつねから空色のたねをもらったゆうじの心境。

フレッシュなバニラビーンズが売っていたので、一本買おうとお札を出すと、小銭がないからと残っていたバニラビーンズ全部を渡してくれたとか。そこで一本、おすそ分けに預かる。

だから、ゆうじのように、大切な何かと交換してもらったものではない。

ジップロックで密閉されていても、柔らかな鞘からの豊かな香りはこぼれんばかり。たくさんのバニラビーンズを手に入れた友人は、早速、たまごアイスを作ったとか。思わず、シャーベットのようなアイスミルクの素朴な味が口に広がる。

一本の予定が、たくさんのバニラビーンズを手に入れてしまった友人。さしずめ10ユーロ札でも手渡したのだろうか。そうすると、10本以上ものフレッシュビーンズを手にしたことになるのだろうか。フレッシュはさすがに香りが高いね、と、にこにこしている友人が何とも微笑ましい。

さて、このバニラで何を作ろうか。舌の上でとろける、ぷるるんとしたフランにしようか。それともリッチな味わいのクレームブリュレに挑戦しようか。おしゃれにパンナコッタとしようか。ジンジャーと一緒にカクテルの隠し味として使っても悪くないだろう。

取り敢えず、しばらくは香りを十分楽しんで想像の世界で遊ぼう。
ふっくらとした細長い焦げ茶色の鞘を頭上にかざす。




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