小雨が上がった後の夜道を歩くのは悪くない。
自分の足跡だけがひとひととついてくる。
おぼろげな街路灯の柔らかな光で、
辺り一面の小さな水の粒子が弾けている。
しっとりとした草いきれがひっそりと立ち込めている。
と、道の真ん中に小さな影。
どうやら先客。
君も今のご帰還なの?
ちょっとお先に失礼するね。
我が家ではバッタ達が待っているんだよ。
ひょいっと飛び越える。
幼い頃、イニシャルをくっつけると丁度カタツムリの形をしているので、
トレードマークとして使っていたことを思い出す。
どうもご縁があるらしい。
ひっそりとした夜の輝きを後にする。
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