この間の週末の写真を送ります。どこだか分かるかしら。
MontiのCsardas、
Ecclesのソナタ、
Bachの二つのヴァイオリンのための協奏曲、
Corelliのラフォリア、
そんな音楽に埋もれる週末を過ごしました。
音楽家の名前や曲名が英語圏での発音とフランス語では全く違っていて面食らうことが多い。Csardasも、チャルダッシュ、クサルダス。全く響きが違ってしまう。かの有名なBachでさえ、バッハとバック。バックでは大学入学試験のバカロレアの略ではないか。Ecclesもエクルスなのかエクレスなのか。
しかし、一旦弾きはじめたら、ニュアンスの違いこそあれ、指揮者やリーダーの導きのもと、ぴたっと合わせることができるのだから、音楽の魅力は奥深い。
特に今回はCsardasの魅力に酔いしれてしまっていた。なんとも哀愁に満ちた旋律と息つく間もない程の早いテンポで駆け回る部分の組み合わせが素晴らしい。
すると、返事がある。
美しい写真だね。Saint-Nizier教会かな、クロワルスのトラブール?
この空の青に、僕の地中海を思い出したよ。美しくて、それでいて、厳しい。
地中海に所有形容詞をつけるなんて。
海が恋しいからとパリを離れて行った彼。それでも、彼の知っている海ではなかったのだろう。ふと、智恵子抄に思いを馳せる。
光太郎にはいつもの青い空であっても、それを見ながら智恵子は本当の空が見たいと病床でつぶやく。
私にとっての地中海はPerpignan。長女バッタが10歳の頃か。彼ら三匹を乗せて車で南下した夏。途中道に迷い大鹿に遭遇したことも良い思い出。借りた夏の家は海の目の前で、毎朝、太陽が昇る前に砂浜に降りて、海が細やかに色とりどりに反射し、さんざめき、空の色合いが変わっていく様を飽きることなくずうっと見守ったことを覚えている。
「彼の地中海」
潮騒、磯の香り、灼熱、塩辛さ、スコール、、、ブーゲンビリアの紫、赤、ピンク。
背中に寄り添ったら、感じることが出来るのだろうか。
そっと目を閉じる。
正解はSaint-Jean大司教教会、そしてGarillanの坂道。
波の音に消されてしまう。そんなことは大したことじゃなくって、もっと大切なことは、この波の音。。。
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