急ぎ門を出ると、向こうの坂を猛烈な勢いで登っていくバスの姿。
いつもよりバスが早いのか、私が遅いのか。
まさか30分も次のバスを待つわけにもいくまい。
日の出前の暁を歩き始める。
4月の初旬にしては暖かく、あちこちの木々に賑やかに囀る鳥たちの声。
まるで夏のよう。
未だ日の出の兆しもないが、あたりは太陽の現れを待ち焦がれる興奮に包まれている。
暗闇の中に、すくっと天に向かう木蓮の姿。
通りの向こうには純白の梅の花。
一人。だけど寂しくはない。
昨夜遅く帰った車の中にダウンジャケットを残してきたことをありがたく思い、身体中で春を感じる。
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