珍しくどうしても具合が悪くなり、早退。
こんなことは、今の仕事を始めて初めて。とてもだるくて仕方がなかった。
肩の痛み止めが強過ぎるのか、その緩和剤が良くないのか、調子はすこぶる悪い。せっかくの休みなのに、バッタ達はパパとバカンス。
まあ、一人でゆっくりするのも、悪くはないか。
気が付いたら、泥の様に眠ってしまったらしい。思っている以上に身体は悲鳴を上げていた。
それでも、手持ぶたさに、整然とした末娘バッタの部屋に入る。そこだけ、午後の太陽が燦燦と入り込み気持ちがいい。他の部屋は肩と腕の痛みから、雨戸さえ開けていない始末だった。
ふと、本棚に一つの本を見つける。綺麗な装本に目を引かれたことと、日本語の本だったことで手にしてみる。
最初の一文で、衝撃を受け、その場にうずくまるようにして読み始める。
まさか。まさか。
その思いが強く、しきりに胸騒ぎがする。
簡単なようで難解な文章。彼女の日本語力で読んだのだろうか。いや、誰が彼女にこの本を送ったのだろう。それよりも、一体、この本をどんな思いで読んだのだろう。
何度も泣きながら、読み終える。ああ、ここに末娘バッタがいれば、ぎゅっと抱きしめるのに。
「ハッピーバースデー」
母親に愛されたいと思う11歳の少女の過酷な日々と、祖父母の愛で癒され、自立していく姿が描かれている。
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