昔、女友達とたわいもない会話をしたことを覚えている。
女の飲み物の好みは、その時付き合っている相手によって変わる、と。
確かにソルティドッグやモスコミュールなんて、大学時代の背伸びして大人ぶっていたがった二浪の彼から教わった。
一方、妊娠時代は決してアルコールは口にしなかったし、授乳時代も然り。
その時、その女友達のフランス人の彼から、「主義主張も分かるけど、人生の大切な何かを味わっていないなんて信じがたいな。」との言葉をもらい衝撃を受ける。妊婦にそんなことを言うのか、との思いと、それ程言うなら、との思いが混ざっていた。
多分それから、ワインを嗜むようになった。つまりは、私は感化されやすいタイプなのだろう。実際、その女友達は、アルコールが苦手と来ている。別に彼と何かがあったわけではないが、確実にあの言葉は、私の何かを突き動かすだけの力を持っていた。
それでも、子供が幼いうちは、そんなに好きでもなく、憧れの人がアルコールを飲めないと知るや、そうよね、アルコールなんて、と思っていた頃もある。
ベルギービールのファンになったこともあるし、ブルゴーニュの赤に惚れたこともある。
シャンペンの黄金の気泡に恋したこともある。アルザスのリースリングに傾倒したこともある。バイソングラスの入ったズブロッカが最高だと思ったこともある。
さすがにノンポリ過ぎるかと思いつつも、先日、「シャブリが一番の好みなんだ」と聞くや、つい一本買ってしまう。シャブリだってピンキリだろうに。
人生の大切な何か。
さて、ちょっとは分かったのだろうか。。。
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