高校生になった末娘バッタ。
第三外国語に加え、ラテン語も引き続きオプションで学べると知るや、嬉々として申し込んだのは夏のバカンス前。高校に入って蓋を開けると、朝8時から夕方5時まで、ほぼ全ての時間が授業で埋まっている。特殊な学校で、各授業毎に休憩時間がない。5階ある教室の移動、トイレ、一体、どうして可能なのか。教師が遅刻に寛容なのか。だから、授業中のおしゃべりが絶えないのであろう。子供達は友達との情報交換やおしゃべりは授業中でしかできないのだから。
各教科の教員がそれぞれに授業内容を紹介するクラス説明会の日。父親が、ラテン語の教師が、中途半端な気持ちでオプションを取ると後で自分が苦しむだけなので、慎重に考え直すべきとのコメントをしていた旨末娘バッタに伝える。どうやら、今年は選ぶ生徒が多く、クラスが最初から賑やかで教師は持て余しているらしい。
あれもこれもとやりたがり屋の末娘バッタ。ラテン語のオプションなど長女バッタは中学二年にして止めてしまい、息子バッタは二年続けて、その後終了。三年続けていた末娘バッタ。続けたがる気持ちも分からなくない。しかし、これからは取捨選択。選んでいかないとなるまい。
ぼんやりと父親の話を聞いていたのかと思ったが、それなら明日にも教師にラテン語の授業をとらない旨話に行くと言うので驚いてしまう。
そして、二年間続けていた土曜のサッカー。これも今年は止めると宣言。その日の夜に、監督に丁寧にメールを書き送っていた。
驚いたのは、翌日。
ダンスの彼女と一緒になるかとバスに乗ったが姿は見えない。家に帰ると夕食を作っている最中。週に二回。夜8時半の帰宅になるダンス。それを今年は止めると言う。
夏のバカンス前には、やっぱり本格的なダンスをしたいので、スタージュを一週間でもして、コンサバトワールのダンスの編入試験を受けると言っていたのに。
そう長く悩まずに、さっと決める潔さ。
若さか。
これが、バイオリンを止めると言えば、大騒ぎするだろうのに、全く親とは身勝手で現金なもの。ちゃんと自分の時間の使い方を考えられるようになったのかと、感心してしまっている。
選択肢はできるだけ沢山ある方がいい。
沢山の中から、自分のしたいことを選べばいい。
自分なりの人生を歩めばいい。
サッカーやダンス、ラテン語、そういったオプションがなくなった分、自分の時間が出来るはず。その時間をどう過ごすか、それは自分次第。お手並み拝見、としようか。
常になく残暑が厳しい日が続くと思っていたが、一雨降るごとに、着実に秋に近づいている。
青い空を仰ぎ見る。
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