もうちょっと上品に作ればよかったかな。
きっとこれが最後のお弁当。
簡単なサンドイッチでいいよ、と末娘バッタは言ってくれたが、帰りの電車の中で既に頭はキャラ弁。
プチトマトとマッシュルーム、ミニソーセージを別のお弁当箱に詰める。
二段に重ねたお弁当箱を大き目のハンカチで包んで縛りながら、中学の頃父が作ってくれたお弁当を思い出し胸がきゅんとする。箸ケースがあるなんて知らなかったのか、むき出しの箸をお弁当箱の上に載せ、一緒にハンカチで包んだので、ハンカチから箸の先が突き出てしまっていた。あの箸の先を見て、泣きたくなってしまった瞬間。自分がこんなにも大切にされているのかと、強く感じた瞬間。
しかし、そう考えると、昔から人一倍感激屋で、泣きメソだったのだと、しみじみ思う。
さてさて。末娘バッタはいつの日か、この最後のお弁当をしみじみと思い出すのだろうか。
なんだか、もう一回、ちゃんと作ってみたくなる。よーし。今度は、ゆっくりと卵を焼いて綺麗な黄色を出そう。ご飯も欲張らずに、軽めにして巻こう。
なんだか、楽しくなってくる。そう、最後なんて最後まで分からない。
いつだって最前線。
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