思えば、
あの時、既に、何かを感じていた。
七人のサムライ達とのメール交信で、
最も親しくなった仲間によるメールと思い、
いつものように軽~く、揶揄と応援の入り混じった返事を書き、
はっとする。
別の一人。
思い込みの激しさは今に始まったことではない。
かなり、意外。
彼が、こんな書き方をするとは。
そうして、
本人からは、まさか私が間違って返事を書いたとは思ってもいない様子で、
非常にフレンドリーな返事がくる。
新しい発見。
そんなことが、
実は2回程ある。
その後、複数の案件を一緒に手掛け、
信頼関係が築かれたと思うや、
手酷く裏切られたメールが送りつけられることもあり、
それに対して、
冷徹に斬りつけ、興奮して書きやり、その後、冷静に謝ると、
嵐の後の穏やかな海のような返事が返ってくる。
いつもは客観的で論理的な根拠に基づいた議論の展開をする彼だが、
そのメールは、
意外さに満ちていた。
ある時は、
荒波に抗おうとせず、
荒波の力を利用することを悟った宮本武蔵の逸話が書き送られる。
日本人の私に対して、
分かりやすいであろう宮本武蔵の話をする、というよりは、
自分自身を形成するなかで出会った琴線を震わせる話として披露してくれる。
一期一会。
そんな知性まばゆい彼が、
サムライ仲間の一人に、
彼女の行為を感謝し讃えるというよりはむしろ、
批判するともとれないメッセージを書き送っていた。
前夜、某会の創業者の一人である功労者の連れ合いの方の訃報。
来週の葬儀に、彼女が代表で出席してくれるとの報告連絡メール。
それに対し、
サムライ仲間の一人が、「女性がいることは有難きことよ。」と先ず応じ、
それに対し、彼が、
「まったくだよ。仕事関係での葬儀には出席したこともないし、それは私の主義に反した行為だからね。」
と、しゃあしゃあと書いている。
つい、
熱くなりやすく、お節介な性格がむっくりともたげ、
それでなくとも、彼女からの他の重要なメールには返事もしていないのに、
一体何様のつもりなのかしら、と思う気持ちもあり、
かつ、
私自身への、こちらも調査に基づく時間のかかったレポートへの返事さえもないのに、
早朝より献花とお悔やみの電報の手配をした私への労いの言葉もない、
との気持ちもあり、
「あの書き方はないんじゃない。私たちの代表で時間を割いてくれる彼女をまるで非難しているみたいね。主義主張は人それぞれだけど。」
と書き送る。
即返事。
「そんなつもりはなかったよ。今夜は疲れているんだ。」
意外。
いや、そうか。
急に、悪かったな、との気持ちが膨らむ。
そりゃあそうだろう。
我々7人のサムライたちは、皆本業を持っている。
それでなくとも忙しい日々を送りながら、
なんとか時間を捻くり出して、皆任務を遂行しているのだ。
ちょっと考える。
そうして、
悪かったわと、「春の口づけ 」を送る。
意外性は新たな始まり。。。
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