いつだって突然に連絡があって、
久しぶりに会ってみると
これまでの時間など一切関係なく
最初の頃と同じように楽しく話せる、
そんな貴重な友人が、今回も、何の前触れもなく、突然遊びに来てくれた。
彼女との出会いは、
生後間もない末娘バッタを乳母車に乗せて、
息子バッタの幼稚園に行ったときに遡る。
息子バッタの初めての友達のママ。
初めて息子バッタがお友達の家にお泊りさせもらった相手でもある。
が、実際は、初めてのその日、あんなに楽しみにしていたはずなのに、
どうも最後で踏み切れなかったのか、
やっぱり家に帰るとなって、
何故か、ちゃっかり屋の長女バッタが代わりに、その晩お世話になってしまった。
そんなこんなで、一緒に泊りがけの遊びに行ったり、
末娘バッタがちょっと大きくなると、
息子バッタと一緒に二人でお世話になったりと、
ずうずうしく、随分仲良くしてもらった。
フランスの日曜の朝は遅い。
いつだって公園に一番乗りの、我々、早起きバッタ軍団と、
同じ様に早起きなところが、ぴったりだったのか。
郊外に引越してからも、
日曜の早朝の高速を飛ばして、
朝早くから遊びに行ったことも懐かしい思い出。
一度など、
外で遊んで汚れた息子バッタのジャケットと靴を
綺麗に拭いてくれていたことがあり、
驚きと感謝で言葉を失ってしまったこともある。
朝早くお邪魔して、
彼女が旦那さんに用意している朝食を見て、
いたく感動したことも、鮮明に覚えている。
お部屋はいつだって綺麗に整頓してあり、
トイレの美しさには思わず長居してしまうほど。
そんな彼らが日本に帰ってしまってからも、
一度夏に、
突然遊びに来てくれた。
その年は、
多分、一人で過ごす二度目の夏だったか。
仕事で忙しい旦那を持っているからか、
特に何の疑問も抱かずに、
いつも通りに普通の会話ができることに救われた。
そして、
バッタ達が遊びに行っているフランスのパピーとマミーの家に
ちょっと遠いが、彼らに行かないかと誘ってみる。
パピーとマミーは、息子バッタの日本からの友人一家を大歓迎してくれた。
なんとなく言い出せないでいた。
言う必要もないのかな、とも思っていた。
普通の会話を続けていたかったのだと、
今になれば思う。
その後も、
我々が日本でお正月を過ごした時に、
遊びに来てくれた。
その時も、
最初出会った頃のように、
自然で和やかに会話が弾み、
とても楽しい時間となる。
別に隠すわけでもないが、
殊更言うこともないのかな、と。
そして、今回も、
郊外の遠いところにも関わらず、
二度もパリから足を運んでくれる。
彼女の
チャーミングな茶色の瞳がいたずらっぽく動く。
「それで、どうしたのか、気になって。」
え?
あ?ああ!
どうやら、バッタ達のパパとの話は
もうすっかり彼女なりに理解してくれていて、
今や関心は、
新たな彼の存在らしい。
ごめん、ごめん。
そんな風に思わせちゃった?
「えぇ?だってぇ。」
狐につままれたような、
腑に落ちなさそうな不満の声をもらす。
どうも納得していないらしい。
その後も、歩きながら会話のタイミングを待っている様子が伝わってくる。
ただ、バッタ達に取り囲まれ、
この方面の会話は一向に進まない。
ふふふ。
とっても嬉しくなる。
普段通りの肩肘張らない
ゆったりとした時間が過ごせる貴重な友人。
きっと、これからお互いにどんなことがあっても、
いつだって、
初めて会った頃のような感じで
のんびり楽しく一緒に過ごせるだろうとの思いを強くする。
重いのに、5食入り生ラーメンを2つもお土産に持ってきてくれる。
真っ白な花のネールアートをさりげなくも美しく施してある可憐な手に。
どうもありがとう。
また、ぜひ遊びに来てね。
楽しみに待っています。
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