小さく欠けていく月は
いよいよ冴えて
フロントグラスの霜を削るたび
シャラシャラとしたシャーベットに一瞬の輝きを与えている。
冬の太陽は
気まぐれな応援の様。
一瞬にして心奮い立たせ、
その気にさせておきながら、
その続きがない。
気まぐれな太陽に
すっかりその気になった我が家の庭の薔薇の蕾が
夜の間に氷の塊と化している。
夕方、戻ったら
そっと凍てついた蕾を手にとって
ゆっくりと息を吐きかけようか。
手のぬくもりで
膨らみを取り戻し、
落ち着いた色合いとなった花びらを
開き始めるかもしれない。
心をそっと抱きしめる。
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