キッチンには朝から甘ったるい香りが漂っている。
このところ、ちょっと買い物に行けてなく、
息子バッタがいつも朝に食べるビスケットの最後のパックを、
末娘バッタが先に食べてしまっていたので、
「ママ、食べるものがない!」と騒ぐ息子バッタに、
つい、パンケーキを焼こうか、と言ってしまっていた。
いつもなら、寝起き爽快の息子バッタ。
今朝は、眠そうに、だるそうにしていたので、つい、甘いことを言ってしまった。
実際は、ちゃんと末娘バッタと一緒に起きていたら、
食いっぱぐれることはなかったであろうのに。
末娘バッタなら、ビスケットがなかったら、
バナナとヨーグルトにしたり、
林檎をコンポットにしたりと、実は応用が利く。と、思う。
だから、息子バッタに甘いと、娘バッタたちに言われてしまうのであろう。
案の定、
末娘バッタの視線が痛い。
「みんなの分、作ってあげるわよ。食べるでしょ?」
一時間早く授業が開始する長女バッタは、もう玄関で準備をしているので、
取り敢えずは二人分。
卵を二個割って、バニラ風味の砂糖を一袋と蜂蜜を適当に混ぜ、
自家製カスピ海ヨーグルトをとろりと入れる。
ベーキングパウダーに小麦粉をさっくり混ぜ、ちょっとだけサラダ油を垂らす。
クレープ用のフライパンをしっかりと温め、
生地をたっぷりと流し込む。
表面がぷつぷつしてきたら、早速裏返し。
ホッカホカでふんわりとしたパンケーキをお皿にするりと落とす。
バッタ達は大喜び。
卵と蜂蜜で、こんがりと焼き色がつき、
バニラの甘い香りが心を優しくさせる。
こんな朝の過ごし方もあるのか。
バッタ達の食べ終わったお皿を洗いながら、ひとりごつ。
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