2013年10月5日土曜日

ブルターニュの潮の香り



ちょっと厚めの封筒。
差出人を見るまでもなく、
バッタの父親の両親と分かる筆跡。
息子バッタ宛。

夏の時の写真に違いあるまい。
あれだけ私を悩ませ、悲しませ、困らせた二人。
それが、今度のバカンスには一緒にアムスに行くという。
しかも、長女バッタも末娘バッタも、バカンス終了前の週末だから行かないとしている。
つまり、息子バッタはパパの家族と一人だけ一緒に週末を過ごすことになる。

へえっ。あなたたち、あれだけ夏、もう顔も見たくない、と言い合っていたのにね。
そう言うと、「週末ならなんとかなるんだよ。」と息子バッタが生意気を言う。
それをにやにや嬉しそうに黙って聞いている父親。

良かったというか、
いやはや人騒がせな親子と言うべきか。

夕方、キッチンのテーブルに無造作に手紙と写真が置かれている。
手に取ると、懐かしい青い海をバックに、モデルのような息子バッタの写真。
その顔に翳りはなく、
溌剌と、若者らしい素直さが見て取れる。

翌日、パピーにお礼の電話をしている声がする。と、
「パピーと一緒の写真だよ。」
かわいいことを言っている。
どうやら、パピーは、どの写真が一番気に入ったか聞いてきたらしい。

慌てて本人の顔を見ると、
にんまりと、優しく微笑んでいる。

パピーの聞きたいセリフをちゃんと言っている。。。
その成長ぶりに思わず目を見張る。





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