2021年11月18日木曜日

柚子ピールで深まる秋を堪能

 






ママ、おみやげよ。


友達と会うと言ってパリに行って帰って来た長女バッタが、掌にちょうど収まる大きさの、黄色い蜜柑を手渡してくれる。


あら、柚子ね。


ひんやりとした感触が手に心地よく、柔らかい黄色い皮からは、独特の爽やかな香りが放たれている。


柚子のおみやげなんて、なんて粋なことをするのか。



柚子の皮が入った土瓶蒸しや茶わん蒸しを想像し、松茸の季節であることに思いを馳せる。


幼い頃に、この柚子の「柚」の字を私の名前に使おうと一時考えたものの、当時は人名用漢字なるものが存在し、当用漢字として認定されていない漢字は新生児の名に用いることができないと戸籍法に定められていたので、断念したと聞いている。私自身は、私の名前に使われている漢字をいたく気に入ってはいるが、その話を聞いて以来、「柚」には何か親しみを感じている。


そのことを知ってか知らずか、今回の思いもよらない長女バッタのおみやげに、にんまりと悦に入ってしまう。


さて、どう美味しくいただこうか。


柚子の香りをしっかりと味わえる、ピールはどうかしら。


可愛らしい柚子の実を丁寧に水で洗い、皮を四つ割りにして一晩水に浸しておく。翌日、柔らかくなった皮の白い綿の部分をゆっくりと皮を壊さないように削り落とす。薄くなった皮を鍋に入れ、ひたひたの水入れ沸騰させる。綺麗な黄色に染まった湯を流し、新たにひたひたになるぐらいの水を入れ、加熱。これを2回繰り返し、最後は皮の3割程度の砂糖を入れて煮詰める。シロップが飴状になって皮に付くようになって、漸く火を切り、ベーキングペーパーの上で乾燥させる。この時に細く切っておく。十分乾燥したところで、改めて砂糖をまぶして出来上がり。


深まる秋にぴったりの柚子ピールはいかが。

おひとつ、どうぞ。



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2 件のコメント:

  1.   こんにちは。
     
     ご馳走さま(笑)有名な絵画とともに。パリでは買い物ぐらいで観光していないので、一度は訪れたい場所ながら、たまにその絵画を眺めるために美術に一人の楽しみで行っていた懐かしい時を思い出しました。最近はもっぱら柚子に嵌まって毎日食べて癒されている私ですが、めんどくさいながら茶碗蒸しをついこの間15個蒸しました。大食いがいるので(笑)私は少食なのでびっくりの立ち位置です。病気しないで元気で過ごせる事が一番なので黙っていますが(笑)柚子ですが、種で化粧水を作れるらしく挑戦したいながら、毎日の時間が過ぎしなそうです。今日、月食がみれるとニュースがありましたが、忘れずにみれるかなです(笑)
    今日は花壇に花を植えました。2ヶ月前から思いつつ、時間が空いたのでカラフルにしました。寒々しい冬と野良猫のフンよけですが。。




    ゆずと言う名前、確かに素敵ですね(笑)

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  2. 匿名さん、

    こんにちは!

    オランジュリー美術館に行かれたのでしょうか。オルセーかもしれませんよね。美術館の空間、大好きです。ジベルニーとも違う、静謐な時の中にある切り取られた空間を楽しむ醍醐味でしょうか。

    それよりも、茶わん蒸しを15個も蒸すことができる蒸し器をお持ちであり、かつ、茶わん蒸しの器を15個もお持ちであることに、驚いています!料亭?我が家の蒸し器兼圧力釜では恐らく4つあたりが限度で、そもそも茶わん蒸し用の器がないので出来ないわな、の世界です。

    柚子の種で化粧水ですか!その手の話は長女バッタが大好きなので、チャレンジしないか言ってみます。

    「ゆず」ちゃんではなく、「柚」を使った名前にしたかったようです。「柚」の漢字を使った名前だったら、もう少し植物的(淡白?)だったかしらと思います。果てしなく続く、意味なしの「たら」論ですけど。きっと、フランスに来ていなかっただろうなぁ。

    カラフルな花壇、楽しく想像しています。どうぞ今宵の夜空のショー、ぜひお見逃しなさいませんように。お楽しみくださいませね。

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