SNSを媒介したアプリで情報を発信したり、閲覧したり、通信し合ったりすることが多い昨今だが、多種機能を備えていることにによる性格上、ちょっとしたことで思わぬ落とし穴に嵌ることがある。
例えば、メッセージを送った相手に確実に届いている筈なのに、反応が暫く全くない時がある。その相手の最終接続日時が分かるとなれば、相手と文面によっては、なんだかそわそわしてしまうことになりかねない。
一方で、逆の立場になれば、疲れていたり、忙しい時にメッセージをもらっても、すぐに返答できない時も当然ある。それでも、何らかの反応をしないと無視をしているように思われてしまうのではないかと、神経質となり、頻繁にメッセージの有無を確認することにもなりかねない。
そういったことへの対応として、アプリに接続した日時が分からないように設定したり、既読・未読を示さないように設定したりできるようになっている。
当然ながら、他にも多くの機能がある。例えば、交信記録の保存期間の設定などが挙げられよう。近所の犬の散歩仲間による多人数のグループなどでは、活発に情報交換するが、大抵はその日の散歩の約束であったり、猪出現などの喚起を促す情報であったり、迷子の犬の情報といったもので、一ヶ月もすれば情報としての価値がなくなる類のものであり、一か月後には交信記録を削除する、といったことは非常に合理的と思われる。
ところが、である。ある知り合いが、その交信記録の保存期間を24時間に設定してきたものだから、驚いてしまった。当初は何かの手違いかと、こちら側から設定を解除したのだが、数日もすると、改めて設定されていたので、手違いではないことが判明した。
当然本人に確認すれば良いだけのことなのだが、そこまで頻繁に連絡をし合う間柄でもないので、そのままにしておいた。すると、先日、久しぶりに連絡があり、簡単な近況報告をし合い、近所に寄るので会わないかと誘われた。生憎、地方の友人宅に週末遠出をしていたので、その旨を伝えると、いつ戻ってくるのか、と聞かれた。
友人宅であったこともあり、どこかに行くことになって、返事をせずにそのままにしてしまった。と、翌日にはそのメッセージは跡形もなく消えていた。もちろん、こちらからの返信も綺麗になくなっている。それは、そのように設定しているのだから、当然のこと、と言えばそれまでだが、愕然としてしまった。
会おうという気持ちがすっかりとなくなってしまったことは言うまでもない。返信もする必要がない気がして、今に至る。
仕事上交信の相手が多く、携帯の保存容量が少ないといったことが、保存期間設定の背景として推察できなくはないが、どうなのだろう。仕事の相手だったら、スムーズに進む交渉も暗礁に乗り上げることもあるのではあるまいか、と余計な心配までしてしまう。
興覚め、と言えば良いのか、機微に疎い、と言えば良いのか。なんだか相手に真摯さが欠如しているのではないか、簡単に言葉を翻すのではないのか、不誠実なのではないか、などと穿った見方をしてしまいそうになる自分に戸惑っている。
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