2018年9月16日日曜日

二日目の予定





傘を買った途端に晴れてしまうなんて。パパの悪戯ね。
そう嬉しそうに言う母。

肉体は消滅しても、なんて言うと生々し過ぎるが、いなくなってしまってからも存在感を保ち、時が経るにつれ、一層その存在感を大きくするって、すごいことだと素直に思ってしまう。

二日目は、バートラガッツで温泉に立ち寄り、『アルプスの少女ハイジ』の舞台、マイエンフェルトを歩き、その後サンモリッツに行き、そこで温泉を楽しむ。そんなてんこ盛りの予定であった。

フランスのガイドブックは、観光地化している点で、マイエンフェルトについてやや辛辣。折角晴れたのだから、そこまでマイエンフェルトに拘らず、ケーブルカーでピラトゥス山頂まで行き、所謂スイスっぽい、大パノラマを堪能しても、とは思ったが、母から一蹴されてしまっていた。

マイエンフェルトでは、2時間ちょっとの山道コースがあるらしい。往復で3時間か。これからのトレッキングを思えば、簡単な足慣らしをしておく好機とも思えた。ピラトゥス山への思いは、こうしていとも簡単に消え失せ、マインフェルトでの山歩きへと心の準備をする。

人生、こだわらないことが一番。楽しみはどこにでも転がっていて、そこでなければいけないという必然性はあってなきが如き。








夕方と夕食後の散歩でルツェルンの街を十分堪能したという満足感に浸りながら、朝の透明な空気溢れるルツェルン湖を見渡す。今回見逃してしまった、フランスのルイ16世一家を守って亡くなったスイス傭兵を称えて、デンマークの彫刻家の手で砂岩に彫り込まれている瀕死のライオン像は、次回の楽しみとしよう。


Zurichまで戻らずに、その手前のThalwil駅で乗り換え、Bad Ragaz駅まで行き、そこで更に乗り換えMaienfeld駅に行く予定とした。Bad Ragazでの温泉をリクエストしていた筈の母は、意外にあっさりと、朝から温泉に行くこともないと、案を引っ込めていた。LuzernとZurich、Bad RagazとMaienfeld。そして最終目的地のSaint Moritzの場所をスイスの地図で確認したことで、現実的な判断を下したのだろう。また、温泉はSaint Moritzで楽しめるとの思いもあったに違いない。






さあ本日もご先祖様、我々親子二人の自由気ままな旅をお守りください。




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