旦那の日本駐在が決まって、すぐにパリ近郊の住居を賃貸し、ノルマンディーにあるセカンドハウスに引っ越していった親友夫婦。ビザが下りないと大騒ぎしていたものの、仕事関係だからと旦那のビザは下り、先週一人日本に飛び立っていった。
ビザが下りないことには日本に行けない彼女は、取り敢えずは仕事を続けているものの、ノルマンディーからのリモートワークとなり、かつモチベーションはゼロ。せめて週一だけでもオフィスに顔を出すと言って、一晩我が家の客人となる。
何を作ってもてなそうか。もうすぐ日本に行く彼女に、日本食はないだろう。そうだ、タジン鍋にしよう。彼女がモロッコに旅行した時にタジン鍋を買ってきてくれ、以来我が家ではとても重宝している。たっぷりのプルーンとアーモンドが入った一品にしよう。
大きめの玉ねぎ2個をみじん切りにし、タジン鍋で炒め、愉快な音と食欲を刺激する香りがキッチンを満たし始めたら、ブロックに切ったラムを入れる。お肉の両面に焼き色が付き始めた頃にみじん切りにしたニンニク、生姜をたっぷり入れ、クミンシード、シナモン、サフランを入れ香りと色を付ける。塩コショウも忘れない。お肉がひたひたになる程度に水を注ぎ蓋をして小一時間中火で煮る。
時々鍋が焦げ付かないか見てみるが、なんともぐつぐつ感が程良い。適当なところで人参を入れ一緒に煮上げ、緑茶でぷっくらと戻したプルーンをふんだんに入れる。最後にからりと炒めたアーモンドを入れ、一煮立ちさせる。
クスクスも忘れずにハーブを効かせて作っておく。
皆がテーブルに揃って、おしゃべりがにぎやかなところに、ぐつぐつ楽しい音をたて続けているタジン鍋を持っていく。蓋をぱっと開けると湯気が立ち上がり、誰もが最高の笑顔になって幸せ感で大いに満たされる。
さあ、今宵は大いに飲んで、食べて、楽しく過ごそうじゃないか。タジン鍋がそうぐつぐつつぶやく。
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