2021年12月11日土曜日

レモンの甘い香り

 






魂がどの段階で入るのか、心臓が動き出した時なのか、受精卵となった時なのか、細胞分裂を開始した時期なのか、厳密なところは分からないが、恐らく細胞分裂が開始した瞬間も、心臓が動き出した瞬間も同時で、この世に生を受けてからずっと一緒の、一卵性双生児の片割れ、ベターハーフ


敬愛してやまないfleur de selさんのブログを見ていたら、目に飛び込んできたチーズケーキをどうしても彼女に作ってあげたくなった。明日は彼女の誕生日だもの。


慌てて終了間際のスーパーに駆け込む。1キロのフロマージュブラン、小さなカップ入りプチスイス6つ。生クリーム200㏄。無農薬のレモン。


バッタ達が赤ちゃんの時に、小児科の先生の指導でプチスイスを食べさせたことを思い出す。一週間ごとにスプーン一口からどんどんと量を増やしていく。赤ちゃんは美味しいと体全体で表現してくれる。砂糖なしで、濃くのあるプチスイスを足と手をふんがふんがしながら喜んで食べていた彼らを懐かしく思う。


しかし、水切りをするとは言えフロマージュブラン1キロ、とは凄い量。これに卵6つも入るのだから、ボリュームたっぷりのケーキになりそう。fleur de selさんのブログの写真は、とても上品そうに焼き上がっている。


特に何か難しいことはなく、材料を丁寧に混ぜてゆく。最後にレモンピールを削って入れると、レモンの香気がキッチンに立ち上がり、ぱっと華やかになる。


180℃のオーブンに入れること一時間。思った通り、ケーキは膨らみ今にもケーキ型からはみ出てしまいそう。それでも、こんがりと綺麗な色が付き、甘く爽やかな香りがオーブンからあふれ出ている様子に、うっとりとしてしまう。


時間になって、そっと崩さないようにオーブンから取り出す。夜のうちに膨らんだケーキがしっとりと落ち着くことを期待しながら、熱々の焼き立てをラックに載せて夜の闇に残す。暗闇からでも、優しい甘い香りを放って、幸せオーラを発散している。時計を見れば、既に彼女の住んでいる地では誕生日になっている。


お誕生日おめでとう!


ケーキの写真と一緒にメッセージを送り、暗闇の中でレモンの甘い香りに一人酔いしれる。







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皆さんからのコメント楽しみにしています

3 件のコメント:

  1. 私も女の姉妹が欲しかったです。兄と弟。兄とは喧嘩ごっこ。弟は庇ってやりたくいつも一緒。我が家皆口数少ないのですが少ない言葉の中で兄弟の愛感じています。お嫁さん達とも仲良いし。コロナが無かったら帰郷したいと思っていました。弟は仕事でヨーロッパに来る時は毎年必ず合流していたのですけれどね。
    主人の方も義父義母にも愛されていたし現在では主人との姉妹とも仲良く愛され交流しています。日本の義家族との問題など考えられません。
    幸せと思います。
    ケーキ美味しく焼けて幸せです。

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  2. fleur de sel14/12/21 19:00

    はっと考えて。
    クツカバラさんお誕生日おめでとうございます。素敵な日を過ごされたことと思います。

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  3. fleur de sel さん!

    お師匠様直々にコメントいただき、大変光栄です!ありがとうございます。
    そして誕生日メッセージも嬉しく頂戴しました。チーズケーキ、とっても美味しく焼けました。fleur de selさんのようには、完成品のケーキが色合いや形が丸く上品にいかなかったのですが、どうしてかしらと思っています。焼く型の大きさでしょうか。妹がフランスに遊びに来たら、写真だけじゃなく、本当に焼いてあげないと!と思っています💛

    ご兄弟、ご主人のご家族ととても仲良くなさっているのですね。素晴らしいです。fleur de selさんのお人柄なのだと思います。友人たちと話をしていると、義理家族との関係は難しく、日本に限らず、どこの国でも同じなのだな、と思っていました。今年のノエルもにぎやかになりそうですね。その準備でお忙しくなさっているのではないでしょうか。先日、娘がfleur de selさんのマーブルチョコをお姉ちゃんに作ってあげていました。見た目も綺麗ですし、お味も抜群ですよね。

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