2023年6月7日水曜日

笹団子ならぬ蓬団子

 






日本にて新緑まばゆい山道を散策していた時のこと。もう少し早い時期なら蕗の薹や土筆が楽しめたのにと思っていると、やわらかな蓬を発見。周りには熊笹が繁っているし、これは笹団子を作れとの自然界からの仰せに違いないとばかりに、蓬の葉をせっせと摘んだことがあった。一方熊笹といえば、葉自体はそこそこ大きいのだが、どこかが枯れていたり、欠けていて、団子を包むにはあまり適していないと思われ、その場では取らずじまいだった。


当初、笹の葉に包まれた俵型の餡子の入った草団子を作りたいと思っていたのだが、笹を別途探しに行かねばならなかったし、餡子も作っていなかったので、取り敢えずは蓬を入れた丸い団子を作ろうとなった。実はこれが大成功。


蓬はしっかりと茹でた後でも意外に硬い繊維があって、篩でへらで濾そうと試みたが、とんでもない、包丁で細かく叩く必要があった。それでも、粉と混ぜると、鶉の卵のように斑になってしまい、もう少し丁寧に包丁で叩くべきだったと後悔した。


しかし、驚くなかれ。なんと茹で上がった団子は、ちゃんと綺麗な緑になってくれるじゃあないか。更に、もっと驚いたことに、時間が経つにつれ、その緑の色の濃度が増すのであった。これが感動せずにいられれようか。そして、味も蓬のほのかな香りが、ぐっと増していくのだからたまらない。


団子も上新粉と餅粉の配分を変えることで、歯応えが変わることが楽しい。数日たって、固くなった団子を口に含んで、飴のように楽しむのも一興。こうして、日本ですっかりと蓬団子の虜になってしまった私が、フランスに戻って、バッタ達に作ってあげたいと思わぬはずがないではないか!さて、フランスでの試みは次回のお楽しみ。



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4 件のコメント:

  1.  こんにちは クッカバラさん
    一目で日本を感じましたが、日本に居るんですね(笑
    色もとてもきれいですが、味も美味しそうなことが伝わりました。
    美味しい日本茶を片手に一つつまみたい(笑
    友人ならそれを持ってこっちに来てと、かわりにこっちの美味しいものをご馳走したくなるぐらいです。

    クッカバラさん、紫陽花の葉っぱですか。
    種類によっては気をつけないといけない場合があるかなと。
    一昨日、私が買った数種類紫陽花が実家で鮮やかに咲いていたので少しだけ自分の部屋に飾りました。

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  2. 匿名さん、こんにちは。

    これは桜の葉っぱです。紫陽花の葉を使おうと思ったのですが、母に、毒があると言われ、即取りやめ、桜の葉にしました。いつもながら鋭いですね。ふふふ。

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  3.  こんにちは クッカバラさん
    クッカバラさんのお元気が伝わります(笑。
    半信半疑ながら、葉の形状が違うと思いながら、あやふやだったので尋ねてみました。

    精密な判断をする場合、
    機械レンズでみる場合と目視では全く違うことも多々あります。
    実際にさくらと紫陽花の葉の違いみてきます(笑)!
    例えば、CTだけの解剖か、更に実際に開いて解剖する事で事実が判る事と同じですね。

    まとめて書き込みますが、蓮とイラクサの味の違いなども知りたいです。
    同じ緑とはいえ、かなり違うように思いました。



    クッカバラさん!!
    味噌ですが、まろやかさが伝わります。
    まだ発酵されると味わい深い味噌になることは間違いないでしょう。
    まず、大豆がよく、クッカバラさんのこねりが相性よし(笑。

    ワクチン詐欺がどんどんバレてきているなか、まだ本当の事実を知ろうともできない人達が居ますが



    クッカバラさん、またお味噌造りできたら、本当に命を大切にするためにもしてください。
    素晴らしいお味噌みせていただきありがとうございます❤️❤️❤️





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  4. 匿名さん、

    お味噌、写真だけでこれだけ褒めていただけて、恐縮至極でございます💓

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