冷蔵庫の片隅に鎮座している生クリームの存在が、このところずっと気になっていた。いつ、何のために購入したのだろうか。封が切られていないので、取り敢えずは悪くはなっていまいが、これまで何度青カビちゃん発生で捨てただろうか。
生クリームを使ったケーキといえば、チーズケーキだろうか。この季節、ババロアも悪くはあるまい。そう思いながらネットでレシピを何気なく見ていたところ、「割れないチーズケーキの作り方」というものが目に留まった。ははあん。近所の友人、苔庵のマスターが言っていたことかしら。
割れないケーキを焼くために、どれだけのクリームチーズを買って、何度ケーキを焼いたか、そして、漸く黄金レシピと失敗しない方法にたどり着いたと言っていたことを思い出した。その時には、彼女が焼いてくれたチーズケーキの得も言われぬ美味しさに、うっとりとしていたので、彼女の努力や試行錯誤の体験談をそんなに身を入れて聞いてはいなかった。
正直なところ、お味が良ければ、表面が割れていようが、皺が入っていようが、たいして問題ではないように思っていた。ところが、作り主にとってはそうでもないようで、出てくる、出てくる。多くの方の試行錯誤談。そして。皆それぞれの、ちょっと違って、それぞれの工夫がなされたレシピ。それを無料で素早く、大量に目に触れることができるのだから、全く便利でありがたい世の中になったものではないか。
取り敢えずは、一つ試しに作ってみよう。そう思った時には、当初の冷蔵庫で鎮座している生クリームの存在など吹っ飛んでしまっていた。
銘打って、「割れない、ぷるるんとしたスフレチーズケーキ初挑戦」。
日本のレシピは、当然ながら日本で流通している材料、器具を利用したものなので、海外にいると一工夫が必要となる。かつ、ずぼらなので我が家にある材料、器具を出来るだけ有効活用しようと思ってしまう。
直径15センチの底の抜けるケーキの焼き型なぞ、ないものなあ。やむを得ず、耐熱と思われる陶器の器を利用することに。直径12センチ程度なので、生地が余ったら、これまた陶器の器に入れて焼くことにする。
材料
クリームチーズ 200グラム ← マスカルポーネ使用
無塩バター 30グラム
牛乳 50ml
卵 3個
小麦粉 10グラム
コーンスターチ 20グラム
砂糖 60グラム ← キビ砂糖使用
① ボールにチーズ、バター、牛乳を入れて、湯煎し溶かしながら撹拌。
② ↑卵黄3個分を入れ、更に撹拌。(卵白は冷蔵庫にて保管)
③ ↑篩った粉類を入れ、よく混ぜて生地を作り、濾し、冷蔵庫で30分寝かす。
④ その間にケーキの型を準備。クッキングシートで底、側面を覆うが、型にバターを塗ってシートが動かないように工夫するとともに、生地が入るシート部分もバターを塗っておく。
⑤ 卵白に砂糖を加え、メレンゲを作る。角がおじぎをする程度までしっかりと撹拌するが、角が完全に立つ手前で留める。
⑥ 3回に分けてメレンゲを冷蔵庫に冷やしていた生地にしっかりと混ぜる。
⑦ ケーキ型よりも大きめの器を用意し、2センチ程度まで40度程度のお湯を張り、生地を流し入れた型を入れる。
⑧ 200℃のオーブンで20分、オーブンを開けて熱気を出して110度にして、60分焼く。
⑨ 焼き上がったら、すぐに型から外し、冷ます。
さあ、どうかしら。ふふふ、なかなかどうして、意外にうまくいったのではないかしら。
お向かいの90歳になったマダムに、久しぶりにお持ちしようかしら。薔薇の花を添えて。
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皆さんからのコメント楽しみにしています
こんにちは
返信削除かなり上手ですよ!
陶器で代用するクッカバラさんの良いところ(笑
ついこの前、市販葛餅をいただきました。もらった瞬間から香料が臭いゴミ箱行きでした。
ちょうど葛餅つくろうかなと考えていたところにもらったので複雑な気持ちになりました。コメント書きながらもあの臭い香料が消えません。今、化学物質洗濯洗剤がぷんぷん臭う低知能派香害と同じ類いです。
クッカバラさんような素敵なお菓子が私にも舞い込んで来ないかなあ
匿名さん、こんにちは。
返信削除お褒めに授かり光栄です💓えへへ。
それにしても葛餅ですか!まあ!
それは、残念なことでした。
実のところ、私も苦手な香料がありまして、オレンジの花の香りです。これを使ったお菓子があるのですが、化学的な香りを感じてしまうのです。実際のところ、オレンジの花ってどんな香りなのかしら、と思っています。今度南仏に行った際にも、機会があれば自然の香りを試してみるつもりです。