かの国にいる彼。
20年ぶりの再会を果たしてからというもの、
毎日の様に電話をし、
メールを書き、
週末はスカイプをして連絡をとっていたのに、
いつ遊びに行こうかとガイドブックを買い、
語学学習教材を買い、
格安チケットを調べ、
手ごろなホテルを選んでいたのに。。。
彼の勤務地が変更になり、週末の連絡が難しくなり、
電話も2回に1回は混線するといった状態で、
加えて、彼の仕事上、実際に私が遊びに行っても、恐らく会えないであろうことが分かり始め、
彼の出張先で落ち合うとの話も、
具体化する前に、ゲストで出席予定のカンファレンスがお流れになり、
それでも毎日SMSでハローメッセージのやり取りをしていたが、
ここのところ、そちらもひっそり。
最近どうしている?
冷たい雨がはじくセーヌを見やりながらSMSを送る。
Life is busy and going on and on.
昔から、長い手紙なんて滅多に書かず、それでいて、ぴしっと心を打つ一言を書く名手。
いや、彼が発した言葉だから、たとえそれがどんな長さであっても、大きな意味合いを私にもたらすのか。受け手である私が、深読みしようとするのか。
しかし、すきっと言い切っている、この潔い一文に、彼の今の状態、心境がしっかりと言い表されているではないか。人生の荒波に果敢に立ち向かっている彼だからこその言葉。
繋がったかに見えた彼との細い糸が、
消えかけていることに改めて呆然とする。
それでもLife is going on and on…
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