トンカの母親は純白の生粋のゴールデンレトリバーだが、父親は分かっていない。森の精だなどと冗談で言ってはいるが、時々、本当にそんな気がする時がある。
夕方、そろそろ散歩がしたい時間になると、真っ黒の濡れた鼻を膝に押し付けてくる。そうね、そろそろ終わろうか。コンピューターの電源を切るまで、じっと鼻を押し付けて待っているのだから参ってしまう。
車に慣れるように、と時々車で、時々リードをつけて森まで行って、そこからリードを外してあげると、水を得た魚のように軽やかに走り、森の中を駆け回る。そんなトンカの様子を見るのが楽しみになっている。
トンカは思った以上に慎重で、先を走って行っては、確認するかのようにこちらを見る。大丈夫だよ、と頷くと嬉しそうに駆けていく。
最近は、ちゃんと自転車やランナーの後を追わなくなっているし、歩いている人にも、突然飛びかかることもなくなっている。仲間の犬たちに対しては、色々と学習中、と言っておこうか。
ブルーベリーが幻想的に咲き乱れている森で、走りまわるトンカを見ると、森の精そのものではないか、と思えてならない。そう、父親は森の精に他なるまい。
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