「5年間の知的刺激溢れ、人情味あるこの会社での仕事に、終止符を打つ日がやって参りました。新たなチャレンジに向け旅立ちます。」
最近、この手のメールが毎日の様に届く。
櫛の歯が欠けるように、皆、辞めて行く。
昨夜の同僚、もとい、元同僚の送別会。想像通り驚くほどの人が彼の新たな門出を祝い、激励する為に集ったが、昔の同僚にも声がかけられてあったらしく、懐かしい顔が少なくなかった。
ボージョレで乾杯しながら、古株の同僚と、何故皆辞めていくのか、との話になる。
彼曰く、新しくやってきたマネジメントのメッセージが心に届かない。俺に一体いて活躍して欲しいのか、なんなのか、全く分からない。だから、皆、不安にかられ、他にチャンスを求めて出て行くのだ、と。
マネジメントの恐ろしい本音が垣間見えた気がした。
自然縮小。
合併後の会社で、大幅な人員削減が出来るほどフランスのシステムは企業に甘くは無い。そして角が立つ。
大体、二社は相互補完関係にあり、双方の良いところを尊重し合い、仲良くやっていく、などは絵に描いた餅。一つの会社であるなら、トップは一人。マネジメントも1+1=2と膨らませるわけにもいかないし、決定・判断のプロセスが劣ることになるだけ。
で、あるなら、当然、買収された側のマネジメントは一掃されるであろう。
心あるもの、志高きものは、立ち止まって考えるに違いない。
若手は、新たなマネジメントの下で、闘争心を掻きたてられ、チャレンジ精神旺盛に奮闘することを決意するのであろう。
翻って、古株となった私。
最早会社の壁と化していたが、新たなマネジメントになり、壁も刷新か。
求められている以上、誠心誠意で尽くすタイプと自己分析しているが、さて、どうか。
とにかく、今は、新たに出航する人々の未来に幸多からんことを祈願せずにはいられない。
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