薄暗くなりかけた土曜の夕方、
遅々として進まないテールランプの赤が延々と続く中、
ちょっとした裏道に出る。
と、路上駐車の列から、人影が飛び出て、さっと通りを横断する。
それに続けて、背の高い少年が、丈の高いアイロン台を立て掛けて支え持ち、こちらを窺っている。
どうやら、先に通りを横断した人影は父親らしく、良く見ると両手に買い物袋を提げている。
どうぞ、渡って。
サインを送ってやると、アイロン台が通りを横切る。
すると、次から次に車の陰から出てくる、出てくる。
両手に買い物袋下げた子供達。
締めくくる様に、母親らしき人影がゆっくりと通りを横切る。
アヒルの親子の行列さながら。
あっという間に帳は下りて、あたりはすっかりと夕闇に包まれる。
ゆっくりとアクセルを踏み、夜の街に入っていく。
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