新しいマネジメントとの飲み会。
そんな触れ込みで半ば有無を言わせない誘いを受け、
久しぶりに夜が訪れるちょっと手前のパリを歩く。
両側にぴっちりと隙間なく路上駐車されている細い道路が入り組み、
絶え間なく響くクラクションと排気ガスによって、
底冷えのする寒さと、都会の熱気が混じっている。
オシャレな外套を着込み、ママに手を引かれている子供。
バゲットを買おうと慌ててパン屋に駆け込む男性。
今晩の一本か、或いは友人宅への手土産か。ワイン屋の賑わい。
帰宅前の一杯か、早めの夕食か。暖かな光を放つブラッスリーで、メニュー片手に話し込む人々。
控え目ながら、街路樹には銀の光が灯り、
おもちゃ屋は出番とばかりに愉快な仲間達がショーウインドウに白い粉を纏って並んでいる。
10年前、この道を、やはり我が子の手を引いて歩いた、その懐かしい思いに囚われ、はっとする。
パリはちっとも変わっていない。
向こうの隅に、マッチ売りの少女が佇んでいる気さえしてきてしまう。
いや、私がマッチ売りの少女であったのか。
にほんブログ村 クリックして応援していただけると嬉しいです。
皆様からのコメントお待ちしています。
あれ、マッチ売りの少女はパリじゃなかった、と思うんですが。。。じゃ、ないですよね。クッカバラさんの思いに、私も、はっ、としたりして。
返信削除音、ニオイ、情景、その想起させるもの、びっくりですよね。
私は、今日、子供を学校に送り届ける時に見た遠くの山々が自分の故郷の山々と連なって見えて非常にびっくりしました。
寒くなると望郷の念が強くなるんですが、くっかばらさんは???
あかうなさん、、、
返信削除確かに、雪の香りがすると、どきっとします。
年末はご実家にお帰りにならないのですか。
いや、実家の家族の方で愛に来てくれます^_^
返信削除あかうなさん、、、
返信削除愛に、ですか。素敵な漢字の使い方ですね。
愛する人と愛を語りに愛する人に愛に行く。。。なんちゃって。
愛する家族に愛に行く。愛する家族が愛にくる。。。 あ、しつこくなってごめんなさい。あんまり感動したものですから。。。