トンカは美しい。
赤ちゃんとしての可愛らしさを通り越して、はっと息をのむ程の美しさを持っている。特に魅せられてしまうのが手。肉球は柔らかく、いつでもひんやりとしている。そこにすっと生えている黒曜石のような爪といったらどうだろう。その優雅さといったらない。
先日、初めて獣医師に診察をしてもらった際、若い女性の先生はペンチのような爪切りで、いや、あれは本当にペンチであったのかもしれないが、トンカの腕を取り、「赤ちゃんの爪は鋭くて特徴的ですよね。」とか言いながら、あっさりとパチン、パチンと切ってしまった。先生は見慣れているのかもしれないが、こんなに美しい爪を無碍に切ってしまうなんて。
診察台の上に散らばった美しい黒曜石のような欠片を、愛しそうに眺めたものだったが、さすがに取っておくことはしなかった。今思えば、せっかくなので一つで良いからポケットに忍ばせればよかった。
これを親バカと言わずに何と言おうか。苦笑せずにはいられない。
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