ノルマンディー橋を歩かない?
気持ち良く晴れた青空を仰いでいると、唐突に友人が誘ってくる。もちろん!二つ返事で賛成する。
風も雲なく、青空だけが広がっている日にノルマンディー橋のオンフラー側に立つ。2キロ先は北のルアーヴル側の大地につながっている。
もう20年前になるだろうか。オンフラーからの帰り、ノルマンディー橋の上で丁度雪が降って来た。激しい横殴りの雪。
そんな思い出が、明るい太陽の陽射しで雪が溶けていくように、やさしく頬をなでる。
自動車の走行車線は二車線で対向車の分も含めると計4車線。自転車専用道もあり、歩行者専用道も確保されていて、全く危険を感じさせない造りであることに感心してしまう。風がなかったからだろうか、大型トラックが猛スピードで走っていっても、流石に音はすごいが、橋は揺れない。
セーヌ川は霞んでいたが白鳥が一羽優雅に泳いでいる姿を目にする。
高所恐怖症の旦那はちっとも乗り気じゃなくって、と言いながら嬉しそうに歩みを進める友人。最初は途中で引き返すと言っていたのに、思ったほど苦ではないことから、向こうまで行ってしまうことに賛成してくれた。
往復1時間ちょっと。途中で数人のサイクリストとすれ違うが、歩行者は2人の女性が対向車線側を歩いていたのを目にしたのみ。ノルマンディー橋を歩こうなんて酔狂なことは、そうそう皆しないのか。
次は別の橋を制覇しようと、と誘うと、友人は不敵な笑みを浮かべた。
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