長かった夏のバカンスが終わって、子供たちが学校に戻ってきて二週間になろうか。学校の校門付近の通りには、食べかけのバゲット、お菓子の袋、飴の包み、噛み終わったガムなどがごろごろ転がっている。
寮のある高校の駐車場では、週末になるとゴミ箱に入りきれなかったのだろうか、炭酸飲料の缶は勿論、ピザの食べかけ、サンドイッチの残りが紙袋に入れられて、時には野ざらしになって辺りに散乱している。もしかしたら、カラスやピーの仕業かもしれない。もしかしたら、そうではないかもしれない。
森の中も、サイクリストやランナーが途中で小腹を満たすために食べたと思われる、お菓子の袋や小さい紙コップなどが、あちこちに捨てられている。
そして、通りも、森の中も、あらゆるところに、ティッシュ、ティッシュ、ティッシュ!フランスは鼻をかむ為にティッシュを使うことは滅多にないので、何に使われたかは推して知るべし。
そう、だから、こんな環境だから、トンカだけが悪いわけじゃない。分かっちゃいるけど、でも、どうよ。そんなものを見つける度に、電光石火のごとく駆け付け、さくっと口に咥え、飲み込んでしまうのは。
鼻で確かめるだけで、口に咥えなくなることもあるが、それは稀。通りでトンカが加えたティッシュを口から取り出し、それを通りに捨てるのもなんだからと、近くのゴミ箱に入れる作業をしていると、なんだかなあ、と思ってしまう。
キャンプの跡にも、ハムの切れ端が残っているパック、缶詰なんかが散乱していると、ため息が出てしまう。もちろん、トンカはそこが綺麗になるまでは、その場から離れようとしないし、首根っこを摑まえて、引きずり戻そうとしても、逃げ足が速くて捕まえることさえできない。
わかっちゃいるよ。トンカが悪いんじゃないって。でもさあ、たっぷりの美味しいご飯をちゃんと家で食べているのに、何も拾い食いをしなくてもいいじゃない。トンカの他にも、何匹もの犬が通っただろうのに、他の犬は見て見ぬふりが出来るのに、何故にトンカは食らいつくのか。森や町の自然環境維持に使命感を燃やしているわけではあるまいに。
嗚呼。
確かに通りで、犬の糞を踏んずけて嫌な思いをしたことがない人はいまい。だけど、人間も、ちょっとはルールを守ろうよ。せめてもの救いは、トンカの胃腸が頑強なこと。いや、少しぐらい具合が悪くなれば、拾い食いも止めるのだろうか。森と町のゴミのスイーパーとしての汚名をいつ返上できるのやら。
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