2022年10月21日金曜日

回復祈願

 






ソファーで若い頃のBrad Pittのラブロマンスをのほほんと観ていたところ、トンカともども大いにお世話になっている犬の師匠からメッセージが入る。何か画像を送ってきてくれている模様。


彼女が夜に画像を送ってくるなんて、かなり異例なことだったので、何事かと慌てて確認をする。と、衝撃的なショットが携帯の画面に映し出された。


師匠の二匹の愛犬のうち、小型犬のお腹が鍵の形で縫い合わされているではないか。生々しく、そして痛々しい。次の画像は、ふわふわの黒い毛の大型犬の隣で「doigt d'honneur」つまり名誉の指を立てている悪趣味なデザインのTシャツを着た男が、ふてぶてしく笑っていてるもの。


夕方の公園での散歩の際に、突然大型犬に襲われ、口で振り回され、噛み千切られたとのこと。


名誉の指とはフランスらしい皮肉なネーミングで、相手を罵倒する時に使う、中指を立てる仕草のこと。正直、本気で使った人を見たことはないし、ありがたいことに、そんな死闘が繰り広げられる場所に遭遇したこともない。


そんな絵柄のTシャツを大の大人が着ている時点でお里が知れるというものだろう。友人の話によれば、悪びれる様子もなく、不敵に笑って去って行ったとのこと。連絡先ももらえず、お詫びの言葉もなかったという。慌てて写真を撮ることしかできず、今思っても腸煮えくりかえる程の怒りで震えているというではないか。


こんな酷いことがまかり通るのだろうか。獣医に連れて行き、すぐに縫合手術がなされ、一命を取り留めたが、危機一髪だったという。


警察に相談に行ったが、申し訳ない顔で、犬同士の喧嘩に警察が関与することは出来ないと言われてしまったらしい。いや、犬同士の喧嘩ではないだろう。相手による狂犬の管理不行き届きではあるまいか。今回怪我をしたのは犬だったが、公園なら子供だっているだろうし、いつ狂犬が子供に襲い掛かるかもしれないではないか。


友人の犬君の回復を祈るばかり。彼女の怒りがこちらまで伝わってきて、トンカの熱い鼻面を膝に感じながら、何かできることはあるまいかと思案する。



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