ずっと気になっていた。
未だ暗い早朝、
すっかり暗闇が訪れたた夕方、
月や星さえもない闇夜、
道路を明るく照らしてくれるヘッドライトが弱い。
最近は、省エネ計画とやらで、
一部の高速で照明を点けていない。
ベルサイユの森を通るコースが正に暗闇。
ちょっとしたカーブなど、
緊張が背筋を走る。
それなら、スピードを落とせば良いのだろうが、
そんな時は、決まって、早く我が家のベッドに倒れこみたい時。
ある時、
ヘッドライトの右側のランプが点いていないことに気がつく。
エンジンオイルや、ワイパーの洗剤なら、
自分で入れることができるし、
バッテリーの交換も、重いが、何とかできないことはない。
ただ、ランプの交換、しかも、車のヘッドライトときたら、ちょっと構えてしまう。
そして、
今年の冬は未だ雪がないが、
初雪が道路を白くする前に、タイヤの交換をしないと、ヤバイな、と思い始めていた。
だが、いつ、そんな時間を捻り出せるのだろう。
朝は7時前に出社。
土曜は遠くの森までバイオリンやら、買い物と、車を朝から晩まで使っている。
そして、日曜は、フランスでは全てが機能しない休息の日。
でも、タイミングはいつだって、思わぬ時にやってくる。
そうして、今朝、8時に、車整備会社の車庫に車を滑らせる。
タイヤ二本と、ヘッドランプ一つの交換だけをお願いしていた筈だが、
タイヤは4本、エンジンオイルとブレーキオイルの交換を勧める電話が入り、
お昼に取りに行った時には、200ユーロをちょっと超える金額に。
それでも、
新品のタイヤの感覚はなんとも言えない。
夕方、バイオリンから帰ってくるとき、小雨が降り始めると、
さっと、ランプを点けてみる。
なんだか、堂々と車道を走っている気分になる。
ブレーキの切れが、いつもより良い気がする。
美容院に行った帰り、
誰かに会いたくなったり、
デートをしたくなったりする感覚に似ているので、
一人、ハンドルを握りながら笑ってしまう。
バッタ達は、そんな浮かれたママを見て、おかしそうに笑う。
今夜、バッタ達がいれば、どこかにドライブでも行っただろうか。
一週間分の買い物を終え、買い物袋を一人で抱えて家に入る。
いつもなら、バッタ達が手伝ってくれるが、今日は、まだ何袋かトランクに残っている。
車に戻ろうとすると、門のところに、何か袋がぶらさがっている。
なんだろう。
長芋!
トロロが苦手な友人が、トロロが大好きなバッタ達を面白がって、
長芋をマルシェで見つける度に買ってきてくれる。
彼女からのプレゼントに違いない。
買い物袋を両手に抱えながら、
慌てて携帯を取り出して、電話。
ありがとう!
これから、車で一っ走り、彼女にお礼を言いに行こうか?
足取りも軽やかに、幾つもの買い物袋を手に提げながら家に向かう。
にほんブログ村
↑ クリックして応援していただけると嬉しいです。
皆様からのコメント楽しみにしています。
とても魅力的な記事でした!!
返信削除また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。
「株の初心者の講座」さん、こんにちは。
返信削除コメントありがとうございます。
株のご指導は表の顔で、きっと、幾つものキャップを被ってご活躍なのだろうと思いました。どうぞ、また遊びにいらしてください。
お待ちしています♪