夜中にがりがりがりと戸を叩く音がする。サロンで寝ているトンカだろうか。跳ね起きて、階段を降り、キッチンのドアを急いで開けると、サロンの方から一瞬遅れてトボトボとした感じでトンカが出てきた。
あれれ。なんだか必死で助けを求めていたものがする態度ではない。それでも、起きて来た以上外に出さねばと、朦朧とした頭でオーバーを羽織って勝手口を開ける。
どうもやっぱり様子が違う。静かに外に出て、ゆっくりとした歩みで庭の茂みに行きしゃがみ込む。時計を見ると夜中の2時。辺りは真っ暗闇。
どうやら、音を立てて呼んでいたのはトンカではなかった模様。もしかしたら夢の中でのことかもしれない。参ったなと思うが、トンカの方が夜中に叩き起こされて、参ったなと思っているに違いない。こんなこともあるものなのか。
バッタ達が幼い時は、彼らが泣いても、よっぽどのことがない限り様子を見に部屋には行かなかった。トンカの場合は、トイレに行きたい時でも自分で外には自由に行けないので、何かあったらと慌ててしまう。もう少し信頼しても良いのかもしれない。そう思いながら、のんびりと氷点下で凍てついた空気の中を歩き、トンカを家に入れ、足と手を拭いてやり、、、。そこまでは覚えているが、気が付くともう朝になっていた。
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