トンカの特等席は一人用の大きめのがっしりとしたソファー。そこからは、テーブルに座っている私をじっくりと観察できるし、机で仕事をしている私のことも、がっちりと見張ることができる。正に一挙手一投足を見逃さんばかりの探偵ぶり。
しかし、探偵もさすがにじっとしているとウトウトとしてしまう。うっかりと寝込んでしまった姿が愛らしく、写真でも撮ろうかと近づくと、ぱちりと目を開けてこちらを見つめ返されてしまう。携帯を向けただけでも、ぱっと目を開ける時もあり、どうして分かるのだろうかと舌を巻いてしまうこと度たび。
それでも、ゆっくりと息をこらえて気配を殺し、遠くからとなるが撮影に成功し、後で拡大して楽しむこともある。
携帯電話の写真機能は、大したものだと感心してしまう。バッタ達が幼い時には、まだここまでの性能を持っていなかったので、ミノルタの一眼レフを愛用していたことを懐かしく思い出す。公園で忘れてしまい、慌てて取りにいったものの、既になかった時の喪失感ったらなかった。今にして思えば、3匹の幼いバッタ達を引き連れ、よくやったものだと我ながら驚いてしまう。未だ赤ちゃんの末娘バッタはベビーカーで、2歳になってしっかりと歩いても寄り道が大好きな息子バッタと、4歳のまだまだママに甘えたい長女バッタ。恐らく水、おやつ、おむつ、ティッシュ、諸々を詰め込んだカバンを持っていたはず。カメラは、どうしても二の次になってしまったのだろうな、と今更ながら思い返す。
おっとっと。ついつい思い出の迷宮に嵌り込み、横道にずれてしまった。特等席から送ってくるトンカの熱い視線をやわらかく受け止めながら、暑くならない今のうちに、早朝散歩に出ることにしようか。ね、とんちゃん。
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