2022年7月3日日曜日

紫陽花考

 





我が家の庭は出来る限り自然の力に任せている。あまり手を掛けず、草刈りなど最低限のことしかしない。バッタ達への教育方針にも通ずるところがある気もするが、単なるずぼらなだけである。


だから、雨が全く降らない日が続くと、紫陽花の蕾がしゅんと萎れてしまい、開花せずに枯れてしまうことにもなりかねない。さすがに可哀想なので、水を撒こうとしても、二日と続かない。お天気任せ、の庭である。


紫陽花は土の質によって、色が変わると言われているが、我が家の庭では、隣同士の紫陽花の株の花の色の濃さが違っている。パールピンク、濃厚なショッキングピンク、そして華やかなピンク。そして花の大きさもまちまち。葉の形状からも、別の種類とは思えないが、日の当たりが微妙に違う角にあるので、条件が違うと言えば違う。自然とはかくも不思議なもの。


日本の実家では藍色、水色、紫、赤紫、赤、ピンク、と、赤子の頭ほどの大きさで見事に咲いていたことを思い出す。紫陽花は梅雨の季節がある地域にぴったりの植物といえよう。雨が多いノルマンディーやブルターニュでも風物詩の一つ。今年は、例年に比べ降水量が極端に少ないと聞くので、紫陽花たちはどうしているだろうか。


我が家の庭の紫陽花たちは、先日の雨で息を吹き返し、嬉しそうにおしゃべりをし始めている。紫陽花のおしゃべり、をテーマにちょっとしたデザートを作ってみる。なんだか、日本の紫陽花のイメージの方が強く出てしまったかしら。紫陽花の葉を使って、盛り付けを工夫してみよう。我が家のピンク系の紫陽花に慣れているバッタ達にはどう映るだろう。



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