「ちょっと今回は厳しかったかもしれない。多分、駄目だったわ。」
そう書き送ると、すぐに電話が掛かって来た。
「うん。相手はプロで、かなり厳しい質問があって、論理的に説明できなかったわ。ちゃんと優先順位を考えて時間をとって準備すれば良かったと反省しているよ。」
「え?準備しなかったの?」
「うん。ぎりぎりまで仕事していたの。きっぱりと半日休めばよかったと思っている。昨夜は疲れて頭痛がひどくて準備どころではなかったの。」
「じゃあ、何も答えられなかったの?」
「そんなことはないよ。取り敢えず、一つ一つに答えていったけど、理路整然としていなくて、行き当たりばったりの回答になってしまったの。中期的、長期的に分けたり、ポイントを幾つか挙げたりとするべきところ、全くできなかったわ。自分で自分のパフォーマンスの程度の悪さにがっかりしているの。」
「きっと、ママが思っている程じゃないよ。ママは自分の要求度が高いから駄目だと思っているけど、意外に大丈夫だったのかもしれないよ。」
え?
自分に徹底的に厳しく、完璧じゃないからと人前で演奏をしなくなった息子バッタ。試験の具合について、いつだって悲観的で、時に悲壮な彼。小学生の時に、サッカーの試合で仲間から、もうちょっと笑えよ、と揶揄われる程真剣な眼差しで、一瞬一瞬を挑んでいた、その彼が、ママを慰め、そして励ましてくれている。
なんて成長したんだろう。どんどん、親を超えて、大きく大きく力強く羽ばたいていっている。
我が身の成長はまだまだで、いたらないところだらけだけど、息子バッタの輝かしい成長に、手放しで嬉しい。
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