3匹のバッタ達、三人三様で驚くほどにそれぞれに性格が違う。ママは3人を深く愛しているが、彼らへの愛情は同じようで同じではない。親への愛と、子への愛の種類が違うように、子への愛も、子供一人一人違っていることは、極自然なことではないかと思う。愛とは対象が増える度に増え続けるものなのだから。
そして恐らくバッタ達は、皆それぞれ、ママからの愛情が自分の方がちょこっとだけ多いと感じ、他のきょうだいに対して申し訳ないなと思っているのではないか。いや、そうであって欲しいと願っている。
末娘バッタへの母親としての思いは、長女バッタ、息子バッタのそれに対して、かなり異なるものである。それは彼女の性格に起因しているし、その性格というものも、我が家の末っ子というポジションから大いに影響を受けていることも否めまい。
中学3年ぐらいまでは、顔一つママよりも背が高くなっていながらも、ママとずっと一緒に住むと言い張っていたのが、高校3年になった頃には、私は一人でやっていくから、ママはママの好きなことをして自分の人生を楽しんでね、などと大人びたことを言ったものだった。
彼女の高校卒業を機に、子供達はしっかりと自立し、親がいなくても十分に我が道を切り拓いていける力を有していると判断し、これからは日本の実家の力になれるものならなろうと、日本に戻り、人生の新たな展開を試みた。
しかし、フランスにいる子供達こそが自分にとっての大切な家族ではないか、と目を覚ますに至り、今がある。そのきっかけを作ったのは、末娘バッタだった。その割には、週末やバカンス中でも、あまり家には帰ってこない。帰ってきても、すぐに友達と会う約束をとりつけ、家を空けることが多いのも、彼女ならではのこと。
しかし、それこそが彼女らしいではあるまいか。若さならではの根拠なき自信に満ち溢れ、常に仲間から必要とされ、仲間を必要とし、明るく、ほがらかで、好奇心に満ち溢れ、向学心に燃えている。そんな彼女の笑顔を、しっかりと支え、見守り続け、いつでも必要な時に帰ってこれる場所であることが、親の務めであろう。
21歳のお誕生日おめでとう。
さあ、どんどんと力強く思う存分羽ばたいていってね。ママはいつだって応援している。
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