「眠れる森の美女」
ヨーロッパの童話。ペローやグリム兄弟の童話集に収められており、内容の相違点など色々あって、なかなか興味深い。しかし、ここでは共通点に注目したい。
眠りに落ちた王女のいるお城の周囲の茨が急速に繁茂し、お城は茨の森で覆われてしまい、何人たりとも入れなくなってしまう。そして100年が過ぎる。
さもありなん。
我が家はお城ではないが、庭の手入れという項目が家事のTODOリストの優先順位の底辺にあり続けたことで、今や地面は蔦の根が強靭に張り巡らされており、地中では樹木の根が蔦の根により絡めとられており、地上では蔦が樹木の幹を這いあがっている。庭は蔦の王国。
そこに茨があちこちで猛威を振るい始めており、そのうちに茨の森になること、間違いなし。
そうか。
庭の手入れをしてこなかったことが問題ではなく、この庭は魔法が掛けられてしまった眠れる森なのか!
100年後に魔術が解けるのであれば、それにこしたことはないが、どうやら住人への眠りの魔術は掛けられなかった模様。
昔話が語り部によって伝承されてきたほのぼのさに接した瞬間。この童話が育まれた土壌に今生きているというぞくぞく感。
なんてインテリ風をふかせている暇があれば、庭に出て蔦と格闘しようか。
今日も冷たい空気に春の陽射しがまぶしい。
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