一寸の虫にも五分の魂 而して
一寸の雑草にも五分の魂なのか
そうかもしれないが、雑草イコールpest(ペスト)であることには変わりはない。
高校時代のホストファミリーの父、ジョンが憎々しげに、吐き捨てるように言う「PEST!」である。
あの当時、生意気で、反抗期で、天邪鬼だったから、それこそ、一寸の雑草にも五分の魂、なんてことを言って雑草を擁護していた。そんな自分の浅はかさに赤面し、辟易してしまう。今ならジョンと一緒に「PEST」駆除に駆け回るのに。若いということは、思慮に欠け、独り善がりになりがち。
当時ジョンは仕事から帰ってくると、ブルーのオーバーオールのままで庭仕事をしていた。そして週末に芝刈りをしていた姿を思い出す。菜園を作るには水不足で、ダムからポンプで水を汲んでいたようにも記憶している。
そういえば、日陰でミントの爽やかな香りがする肉厚な葉を持つ植物を育てていた。表面がうぶ毛で覆われていて、ビロードのようだった。一枚ありがたく失敬し、押し花よろしく、押し葉をしたはずだが、どの本に挟んでいたのか、今では忘れてしまった。
今度、園芸店に行った時にでも、このミントの香りのする植物を探してみようか。
蔦の話を書くつもりが、ジョンとの思い出になってしまった。久しぶりに電話をしてみようか。元気にPESTと闘っているだろうか。できるなら、こちらに遊びに来て、一緒に庭の蔦と格闘して欲しい。そうだ。そうお願いしてみよう。
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