2021年6月19日土曜日

これからの彼らにエールを!

 




大学の同窓会で知り合った一回りぐらい下の友人から久しぶりに連絡が来る。子供たち3人の教育環境を考え、バッタ達が通った学校に行かせたく、思い切って引っ越しすることにしたとのこと。夫婦で物件探しで一日こちらに来るというので、ランチにご招待。


幼稚園、小学校中学年と、日本では今度6年生ながら、こちらではもう中学(コレ―ジュ)に行く年齢の男の子たち。


真剣な眼差しの友人夫婦の話を聞きながら、我が家も15年前はこうだったのだなと、しみじみ思う。末娘バッタが2歳になる前だったので、早18年になるのか。


長男君のこれからが一番心配な様子。家庭ではテレビも本も漫画もゲームも全て日本語。もちろん、パパとママとの会話も日本語。弟たちとも日本語で遊んでいるとのこと。現地校に通っているが、勉強は全てママが先ずはフランス語で理解し、それを日本語で教えてあげているというから、ちょっと驚いてしまった。


確かに親は子のためなら、どんなことでも惜しみなくしてしまう。時にはし過ぎてしまうこともある。特に最初の子となれば、かなり熱意を込めて育てる。それはとっても良く分かる。分かりすぎるぐらい。


子供の性格というものもあるだろうけど、どうなのだろう。習い事もサッカー、ピアノ、チェス、と楽しそうながら、サッカーはパパと一緒のサッカーチーム。同年代の友達がいないと嘆いているが、そういう環境にしてしまっているのではないかしら。


どこまで言っていいのだろうか。


父親は子供たちとの時間を大切に思って、だからこそ、一緒のサッカーチームで汗を流している。でも、それは子供の自立に繋がってはいないのではないかしら。


母親は子供の学習効率を図って、賢明に日本語でサポートしている。しかし、それではいつまでたっても子供はフランス語で理解し、自分で考えることをしないのではないだろうか。


どうなのだろう。


自分の夢を子供に押し付けていないかどうか。親のエゴで子供を縛っていないかどうか。


厳しい視点で今一度みてみることも必要。


若い夫婦は寄り添いながら、きっとそれができる。二人で話し合いながら、子供たちそれぞれの個性と向かい合い、それぞれにとって一番適した環境を用意してあげるよう努力するだろう。


私たちには、それが出来なかった。夫婦を解消するということは、そういうこと。子供の成長を笑い合って、時には泣きながら一緒に温かく見守る。それができなかった。


後悔しない人生なんて、ない。


さあ、今は希望と期待に膨らみ引っ越してくる若夫婦と3人の子供たちを応援しないと!新たな展開を迎える彼らに、幸多からんことを!



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