2021年6月30日水曜日

まさかの自家製辛子明太子

 





新たに一週間に渡る二次試験に向かう末娘バッタの壮行会。彼女の好きな鰻の蒲焼は、前回偶然にも立ち寄ったアジア系のお店で購入していた。活きのいい鯵でも手に入れば、ちょっとしたお刺身でも作ろうかと思っていた。


末娘バッタにお刺身の話をすると、しめ鯖が食べたいかも、と、可愛いことを言ってくる。意外にバッタ達は、酢でしっかり〆た鯖が好き。


そうか、そうかと魚屋に行くと、先ず、ぴかぴかと光る目をした鯛と目が合ってしまうが、今回はぐっと我慢。すると、ぴんぴんと今にも跳ねそうな活きのいい鯖が青い背を輝かせて待っていてくれた。


こんな時、どうしても大盤振る舞いをしてしまう。大きい鯖を5匹購入。


我が家に帰って、先ずは出刃包丁を研ぐ作業から開始。切れない包丁で魚を捌くなんて、とんでもない。


ヒレ下部分にすっと刃を当てると、気持ちよく入る。両側の胸ヒレに刃を入れ、頭をストンと落とす。腹を切り開くと、あれまあ、なんて綺麗な卵。産卵期だったのか。これは大きめの鯖を選んで正解。


5匹あるうち、4匹から立派な卵が出てくる。得したのか、損したのかは、正直分かりにくい。それでも、身もしっかりしている。


身は何とか三枚に卸し、頭と骨を別の袋に入れて、即冷凍。身には塩を振っておく。


さあ、この卵はどうしようか。この間の鱸のように、タラマにしようかと思っていると、息子バッタが立ち寄る。綺麗に卸せた鯖の身を自慢して見せながら、鯖の卵の話をすると、明太子が食べたいという。しかも、ちょっと辛い味付けの。おおっ!それは、辛子明太子のことに違いない。


そう出たか。


タラマが手作りできたのだから、明太子だって手作りできないわけはない。そして、明太子ができれば、辛子明太子作りも夢ではあるまい。


インターネットのありがたみを心の底から感じる時とは、知らない場所への車での移動の際と、料理のレシピを探している時。


今の世の中、フランスに居ながらにして、ちゃんと辛子明太子の手作りレシピが出てきてしまうのだから、驚いてしまう。


鱈の子ではなく、鯖の子で、ちょっと小さめではあるが、問題ないだろう。と、勝手に解釈。先ずは塩を振って生臭みを出し、その後、日本酒とお塩に漬ける。日本酒がないので、白ワインで代用。


その後、本漬けとのことで、これも日本酒の代わりに白ワインを使って、昆布で出汁をとり、鰹節がないので、鰹節味のほんだしで味付け。唐辛子はカイエンヌ。なかなかの味。これに丁寧に鯖の子を揃えて漬ける。


二日後。熱々の真っ白なご飯でいただく。これには、息子バッタも大喜び。長女バッタも、辛い、辛いと言いながらも舌鼓を打つ。愛いヤツよのお。末娘バッタが一週間後に帰ってくる時までには、無くなっていそうな勢い。


Yuvuzela亭。新たにレパートリーが増える。



👇 拍手機能を加えました。出来ましたら、拍手やクリックで応援いただけますと、とても嬉しいです。コメントを残していただけますと、飛び上がって喜び、お返事いたします。





にほんブログ村 その他日記ブログ つれづれへ
にほんブログ村

↑ クリックして応援していただけると嬉しいです
皆さんからのコメント楽しみにしています

0 件のコメント:

コメントを投稿