薫風何處來
吹我庭前樹
啼鳥愛繁陰
飛來不飛去
「千と千尋の神隠し」に出てきそうな森の入り口がある。トンカと小川に沿った小径を散歩している時に、いつも気になっていた。ちょっとした上り坂になっていることは、すぐに見て取れた。特に夕方の約束があるわけでもないし、夜バッタ達の訪れを待つこともない。さあ、トンカ、行ってみようか。
トンカは慎重の癖に、好奇心たっぷり。すぐに喜んで登り坂を駆け上がっていく。以前、自転車でここを上っていく人を見たことがあるが、これはすごいアップ。サドルからお尻を上げて一気に上り詰めないと、大変なことになるだろうなと思う。トンカはあちらこちら道草を食いながらも、最終的には私と同じペースで上っていく。兎と亀状態。
上り詰めたところはティー字路で、どちらも自転車が一台ようやく通れそうな小径。迷わず右を選択する。ゴルフ場の近くなので、その脇を通る道なのではないかと思い、どこかの段階で右に降りていく道があるだろうと踏んでいた。
狭いながらも平坦な道が続き、しばらくすると腰ぐらいの高さの煉瓦の壁のようなものが見えて来た。どうやらゴルフ場の敷地との境目に沿って造られているようである。そして、平坦なものだった道も、いきなり急勾配の坂になったり、でこぼこの上りになったりと、マウンテンバイク専用道のような様子を呈してきた。サイクリストにとっての最高の穴場なのかもしれない。しかし、徒歩ではトホホの距離とアップダウン。
かくして、ゴルフ場を遠回りに一周して、漸く「千と千尋の神隠し」に出てきそうな森の入り口に戻ったのが3時間後。さすがのトンカも、玄関に着いた途端、家の中に入る手前でグロッキー状態。ふふふ。楽しかったよね。また、いつか行こうか。汗びっしょりの背中に新緑の風が心地よい。
👇 拍手機能を加えました。出来ましたら、拍手やクリックで応援いただけますと、とても嬉しいです。コメントを残していただけますと、飛び上がって喜び、お返事いたします。
にほんブログ村
にほんブログ村
↑ クリックして応援していただけると嬉しいです
皆さんからのコメント楽しみにしています
0 件のコメント:
コメントを投稿