山と海とどちらが好き?
幼い時から頻繁に問いかけられ、その度に真剣に考えてきた難問。
山は身近だった。だからこそ、海に憧れたものだった。浜辺に行くと自然と走り出し、いつの間にか大声で笑っている自分に気が付き、不思議に思ったことがある。砂浜を走らなくなったのは、大人になってからだろうか。海の中にいるだけで幸せだった。
一方、だからといって山の魅力は捨てがたい。緑の風が吹き、鳥たちが囀り、険しい山道を上り詰めた先にある開けた景観の素晴らしさは何ものにも勝る。滝の流れもいつまで見ていても飽きない。山があるから、登ろうと思い、挑み、頂上に達した時の満足感は言葉にならない程である。
トンカはどうだろう。森の中で、生き生きと飛び跳ねるトンカだったが、潮の香りに敏感に反応し、海岸線上の細い小径をややもすると大海原に落ちかけない勢いで飛び回り、砂浜を大喜びで転がりまわる。掘っても、掘っても、砂しか出てこない砂浜で、嬉々として延々と掘り続けるトンカ。カリカリに乾燥した海藻の根っこを、両手で上手に押さえながらがりがりと嬉しそうに齧るトンカ。
正に、海の申し子ではあるまいか。
トンカのそんな様子に、まるで自分を重ねるかの様に満足そうな末娘バッタ。二人はまるできょうだいの様。いや、きょうだいなのか。
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